画像引用:©2013 DREAMWORKS LLC AND TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【マイノリティ・リポート】です。
2002年公開のアメリカのSFアクション映画。
フィリップ・K・ディックの短編小説を原作に、
スティーブン・スピルバーグが監督を務めました。
近未来の超管理社会への警句、
自由意志の重要性を説いた
重厚なSF作品に仕上がっています!
この映画はこんな人にオススメ!!
●ディストピア物が好きな人
●ハイテクガジェットが好きな人
●兎に角トム様の雄姿が観たい人
●現実の不確かさについて考えたい人
| タイトル | マイノリティ・リポート |
| 製作国 | アメリカ |
| 公開日 | 2002年12月7日(日本公開) |
| 上映時間 | 145分 |
| 監督 | スティーブン・スピルバーグ |
| 出演 | トム・クルーズ、コリン・ファレル、 サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー |
現実世界を疑う時に観る映画
フィリップ・K・ディックのSF小説の最大の特徴は
現実世界の不確かさです。
日常生活がある日突然崩れ去り、
自分の存在の不確実性が浮き彫りになる。
何が現実で何が幻想か。
何が本物で何が偽物か。
現実が崩壊していく所謂「ディック感覚」と呼ばれる
世界観がこの映画にも踏襲されています。
監督は言わずと知れたハリウッド最高のヒットメーカー、
スティーブン・スピルバーグ。
そして主演はこれもハリウッド史上最高のドル箱スター、
トム・クルーズ。
これは期待するなと言う方が無理というもの。
サスペンスの定石あり、
ディストピア社会への警句あり、
派手なアクションも勿論あり、
そして何よりも驚かされるのは、
後の世に当たり前になるあらゆるガジェットや技術が、
既にこの映画の中に描写されているという点。
その先見性や拘りの映像の数々は、
映画公開から20年以上経った今だからこそ
逆に新鮮に映ったりもします。
追い込まれてからが強いトム

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物語の舞台は2054年の首都ワシントンDC。
「プリコグ」と呼ばれる予知能力者による殺人予知システムによって、
殺人を犯す前の犯人を逮捕する組織、
「犯罪予防局」の部隊長に就く主人公のジョン(トム・クルーズ)。
そんな彼が殺人者として逆に追われる立場になるというストーリーです。
それまでの価値観が崩れ去り、
現実の不確かな逆襲に合う主人公という図式は、
フィリップ・K・ディックの小説の代表的なパターンでもあります。
犯罪を未然に防ぐという夢の様な防犯システムですが、
そもそもまだ犯していない罪に依って逮捕されてしまうのですから、
それは究極の超管理社会と言えるのかも知れません。
権力側の圧制と引き換えに手にした仮初の平和。
人間の自由意志を阻害し兼ねない社会のシステムは、
どこかファシズム政権下の検閲を想起させます。
如何なる合理性の元であっても、
人間の基本的な人権は損なわれてはならない。
一方にバランスが偏った社会というのは、
往々にして上手くいかないものだったりもする訳です。
SF小説の形を取ってそのような社会的な問題を提起する
原作のメッセージをこの映画も私達に問い掛けているのです。
おつまみを疑う時

今日のおつまみは【ニラ玉】です。
おつまみを疑う時。
果たしてこれで美味しくお酒が飲めるのか。
満足感は得られるのか。
明日の体調に悪影響は無いか。
そんな疑心暗鬼の方に推奨するおつまみはズバリ【ニラ玉】なのです。
このシンプル過ぎる一皿には疑問の余地一切無し。
旨いに決まってるし、酒に合うに決まってる。
満足感は間違い無いし明日の健康保証付き。
これぞおつまみの完全解答なのです。
自由意志で運命を変える

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映画のタイトルであるマイノリティ・リポートとは、
少数意見の報告といった様な意味になります。
未来を予知して殺人事件を未然に防ぐシステムが
作品のモチーフとなっていますが、
その中でも可能性の低いパターンの報告。
それは不可避な暴力を如何に人間の意志の力で踏み止まるかという、
主人公ジョンの意志が試された人類の命題なのです。
民族紛争や宗教戦争、
人種差別や日常生活の中にもあるヘイト行為。
あらゆる軋轢や衝突を如何に理性で回避するか。
私達に常に求められるのは事が既に起きてしまった
未来を予知する事では無く、
自由意志に依ってそれが起きない様に努力する事なのです。
定められた運命に逆らって如何に未来を変えるのか。
権力側が市民の自由意志をコントロールしようと試みる、
そんな超管理社会に対する倫理的な問題提起。
現実にAI技術の飛躍的進歩で
私達の人権に関わるリスクも絵空事ではありません。
それが犯罪に流用されたりして大問題ともなっているタイミングで、
今一度この作品を通して人間の尊厳について考えてもいいのかと思います。
現実世界を疑う時に観る映画。
罪を裁く事はその行為に対してなのか、
それともその可能性を含めた意志に対するものなのか。
思想弾圧という過去の負の遺産も連想させますが、
人が意志の力に依って未来を変える事も出来るという、
とても大切な倫理を説いた作品なのかも知れません。
細かい部分では矛盾や描き足りていない所も散見しますが、
それはご愛敬として巨匠の力の籠った作品のおススメでした。



