画像引用:©1997 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【恋愛小説家】です。
1997年公開のアメリカの恋愛コメディ作品。
偏屈で潔癖の恋愛小説家と、
シングルマザーのウェイトレスとの恋愛ストーリー。
洒落た台詞の応酬と、
絶妙な間の演技で抱腹絶倒。
ベテランの主演二人にオスカーをもたらした、
大人の恋愛映画のおススメです!!
この映画はこんな人におススメ!!
●大人の恋愛が観たい人
●キワモノのキャラクターを目撃したい人
●ブサかわ犬が堪らなく好きな人
●自分の殻を破りたい人
| タイトル | 恋愛小説家 |
| 製作国 | アメリカ |
| 公開日 | 1998年4月11日(日本公開) |
| 上映時間 | 138分 |
| 監督 | ジェームズ・L・ブルックス |
| 出演 | ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、 グレッグ・キニア、キューバ・グッティング・Jr |
風変りな大人の恋愛に浸りたい時に観る映画
全身小説家の次は恋愛小説家です。
原題の【AS GOOD AS IT GETS】とは、
「これ以上は望めない」「これが最高」という意味だそうです。
最高な状態を示すポジティブな意味でもあるし、
逆にこれ以上望めない位限界の状態にあるという
ややネガティブなニュアンスでも使われる言葉なのです。
これはこの映画の主人公二人の恋愛模様を見事に言い表した表現でもあります。
立場も価値観も容姿も釣り合わないミスマッチな男女。
そんな二人が互いの存在に次第に惹かれ合っていく様な
恋愛映画の定石的な展開に於いて、
それがどんなAS GOOD AS IT GETSな状態であるのかは
我々受け取る側に依っても変わってくるという事なのです。
今作で二度目のアカデミー主演男優賞を受賞した
名優ジャック・ニコルソンは、
偏屈で潔癖症で人嫌いの主人公の役作りに非常に難儀したそうです。
百戦錬磨のベテラン俳優でも苦労する程の難役。
今作の主人公、売れっ子恋愛小説家のメルヴィンは、
控え目に言っても人に好かれる様な人物ではありません。
誰もが認める恋愛小説のベストセラー作家でありながら、
大の人嫌いで潔癖症。
人に触れられる事を嫌い、常に手袋をして過ごし、
道の繋ぎ目を踏む事すら出来ない様な人物。
そんな彼が唯一心を赦す事の出来たのが、
馴染みのカフェのウェイトレスをしている
ヘレン・ハント演じるキャロルなのです。
監督・共同脚本は1983年の【愛と追憶の日々】で
アカデミー作品賞と監督賞・脚色賞に輝いた
名匠ジェームズ・L・ブルックス。
更にオスカー常連の巨匠ハンス・ジマーに依る洒落た音楽と、
脇を固める名優達の演技に依って、
笑える極上のロマンチックコメディに仕上がっています。
人生の過渡期に訪れた出会い

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物語はロマンチックコメディの王道とも言える、
互いの存在が次第に自分にとって大切である事に気付いていくという展開。
反駁する事もある主人公二人の、
人間臭いキャラクター造形が実に魅力的なのです。
特にヒロインのキャロルのキャラクターが見事。
病気の幼い一人息子を育てるシングルマザーなのですが、
他者に対する寛容さと飾らない性格で、
自分の境遇に落ち込む事はあっても、
常に前向きで明るい人物。
この愛嬌のあるヒロインを表情豊かに演じたヘレン・ハントのパフォーマンスには、
名優ジャック・ニコルソンでさえも飲まれる程で、
生き生きとした存在感がこの映画に絶大な生命力を与えていました。
かなりの問題人物であるメルヴィンに対しても、
公平で実直な態度で接し、
人間嫌いの彼からも自然と好意を寄せられる様な、
魅力溢れる人物として映画史に残るヒロイン像を作り上げました。
1996年公開の大ヒットパニックムービー【ツイスター】に於いて、
信念に憑りつかれる強い女性研究家を演じたヘレン・ハントの、
実在感を丁寧に表現する演技力が、
この作品にも大きな影響を与えています。
不器用で変わり者の大人の恋。
ロマンチックさと生活感が滲みだしたリアリティが同居する世界観。
笑えて泣けるバランスの良い脚本。
正にハリウッド腕利きの作り手達の技に唸らされる作品です。
我が家の定番メニュー

今日のおつまみは【大豆とソーセージのガーリック炒め】です。
映画では主人公のメルヴィルが、
ヒロインのキャロルの給仕するカフェレストランで、
いつも同じ定番メニューを食するシーンがあります。
こだわりの強い主人公を象徴する場面ですが、
我が家も今日は定番のおつまみです。
大豆の水煮とソーセージとブラックオリーブを、
ガーリックパウダーをタップリと振り掛けで炒めるだけの、
シンプルで飽きの来ない一品。
何だかんだ言ってもこれがあれば文句なしにお酒が進むのです。
重い荷物を捨て去る事

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この作品のテーマの一つは「人生の荷物を捨て去る事」だと思います。
人間は長い人生経験から知らず知らずの内に、
その両肩に抱えきれない程の荷物を背負ってしまう事があります。
それは本人にとっては大切なこだわりであったりもするのかも知れませんが、
他人から見れば必要の無い足枷である事も往々にしてあります。
主人公の恋愛小説メルヴィンも、
他人には理解出来ないこだわりで凝り固まった世界に閉じ籠っていました。
そんな彼の心の扉を最初にこじ開けたのは、
意外にも隣の住人が飼っていた一頭の犬だったのです。
この愛嬌あるブサかわ犬とジャック・ニコルソンとのやり取りの一々が、
この映画の大きな魅力にもなっています。
彼がそれまで毛嫌いしていたものの全てが、
案外思っていた様な嫌悪する様なものでは無かったという事実に、
次第に気付いていくのです。
そして変わり者の彼に対して多くの人は触らぬ神に祟りなし状態だった訳ですが、
その中で唯一分け隔てなくズケズケと物を言ってくれる存在だったキャロル。
怖い物知らずの曲がった事が大嫌いなそんな彼女が、
偏屈な初老小説家を次第に変えていくのです。
人生とは何が起こるか分からないものです。
どんな拍子で劇的な変化が起きるのかも分かりません。
嘗て見下していた隣に住むゲイの画家と親友になったり、
いかつい黒人画商の頼みを聞いたり、
ウェイトレスと恋に落ちたり。
完璧主義で潔癖症だったメルヴィルには信じられない世界だった筈です。
しかしそこに勇気を持って、恥を忍んで飛び込んでいったからこそ、
彼は変わる事が出来たのです。
そして人生の大きな喜びを体験する事が出来たのです。
風変りな大人の恋愛に浸りたい時に観る映画。
この映画はいくつになっても人は変われるのだという希望を描いています。
余計なこだわりで自分を縛り付けるよりも、
全てを捨て去って素直になる事の素晴らしさを説いています。
そして誰もが自分の事を理解してくれる他人を必要としています。
その事の掛け替えの無さをそっと教えてくれる素晴らしい作品でした。



