ドキュメンタリー

映画【NO SMOKING】おつまみ【らっきょう餃子】

画像引用:©2019「NO SMOKING」FILM PARTNERS

この映画はこんな人におススメ!!

●細野晴臣のファンの人

●日本の音楽史に興味がある人

●自由に生きている人を見たい人

●最高の音楽と戯れたい人

タイトルNO SMOKING
製作国日本
公開日2019年10月29日
上映時間96分
監督佐渡岳利
出演細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、
星野源(ナレーション)

最高の音楽で自由になりたい時に観る映画

音楽が好きな人間にとって、

今は本当にいい時代になったと思う。

サブスクリプションのおかげで、

新しい音楽と出会うハードルが劇的に低くなったから。

街のレコードショップに出掛けて、

一生懸命試聴機に耳を澄ませて、

なけなしのお小遣いを叩いて、

万感の思いで家に帰ってプレーヤーの前で音楽と向き合う。

そんな時代も勿論素敵だったけど、

今はあっと言う間に何十年分の音楽史を容易に辿る事が出来る。

圧倒的に可能性が広がる。

日本のポップスを、特にテクノやダンスミュージックを掘っていて、

コーネリアスやレイ・ハラカミを聞いていて、

結局YMOに突き当たってガツンとやられた。

そして細野晴臣のディスコグラフィを辿った。

衝撃的だった。

専門的な事は分からないし、音楽的な素養も全く無いのだけれど、

兎に角理屈では無く本気でワクワクさせてくれる音楽ばかりだった。

大袈裟でも何でも無く、

ただただ生きていて良かったと思えた。

細野晴臣という人について知りたくなって、

この映画に行き着いた。

勿論、今作の細野晴臣は氷山の一角に過ぎないのかも知れない。

それでも多いに刺激的だった。

こんなにも自由で、飄々としていて、

誰からも愛されるミュージシャンが存在するなんて。

彼の音楽を聴いた事が無い人がいたら、

是非、この映画と共に体験して欲しい。

心からそう思う。

時代を変えた先駆者達

画像引用:©2019「NO SMOKING」FILM PARTNERS

ドキュメンタリーフィルムには幾つかの定型がある。

ある人物に関する作品だったら、

まず本人自らが語る赤裸々な自伝。

それから家族や近しい関係者達が語る評伝。

そしてその人物の人となりを作品の羅列で表現したアート作品。

今作はその全ての要素が入ったミックス型。

細野晴臣という捉え所の無い宇宙の様な人物を、

何とか嚙み砕いて取り敢えず咀嚼させてくれる。

その上で近年の素晴らしいライブ映像を交えて、

円熟の極みに入ったミュージシャンの美学に迫る。

1960年代、激動の時代の過渡期。

若者を中心にそれまでの価値観をひっくり返す様なムーブメントが起り、

音楽も新しい才能達が自然と集まって音を奏で始めていた。

その中にいた細野晴臣は、

きっと今のままの飄々とした若者で、

何を考えているのか今一つ分からずに、

でも何だか放って置けない様な只ならぬ雰囲気を持っていて、

言わば宿命的にムーブメントの中心に躍り出たのでは無いかと思う。

はっぴいえんどが日本のロックを変え、

YMOがポップスの概念を変えた。

しかしそれも彼の音楽人生のほんの始まりに過ぎず、

絶えない新しいものへの探求心と好奇心、

様々な才能との出会いが予期せぬ化学変化を生み、

再現不可能な音楽遍歴を築き上げていく。

時代の偶然のおかげで、

細野晴臣という類稀なミュージシャンは、

時代を越え、国境を越えて音楽が好きな人々の心に刺さり続けている。

これは本当にとんでもない事だと思う。

おつまみの自由

今日のおつまみは【らっきょう餃子】です。

その名の通り、

らっきょうが入った餃子です。

妻の勤め先の同僚の方特製の、

結構パンチの効いた手作りらっきょう漬けを、

細かく刻んでタネに混ぜた、

風味満点の餃子に仕上がりました。

これが不思議と白ワインに合う。

ありがとうございました!

好きなものを追求し続ける自由

画像引用:©2019「NO SMOKING」FILM PARTNERS

細野晴臣の音楽に心動かされるのは、

偏に好きなものを追求し続ける者だけが持つ、

「自由」を感じるからだと思う。

枠が無く、拘りが無く、キリも無い。

その瞬間の自分の心の赴くままに、

好きな音を好きな人達と鳴らしいて、

そこにある「自由」を自然体で謳歌する。

それが聴いている人間にも伝わってくるから、

彼の音楽は唯一無二なのだと思う。

来年80歳を迎える御大の、

その創作意欲は留まる事を知らず、

2026年には26枚目のアルバム

「Yours Sincerely」をリリース。

今だ新しい心躍る音楽を作り続けています。

業界の盛衰を第一線で経験し続けたベテランミュージシャンの、

肩の力が抜けた佇まいが本当にカッコいい。

世界中に熱狂的なフォロワーを持つ伝説的な存在なのに、

飄々としていて飾らない人柄が、

今作でも至る所に見られます。

音楽に限らず、

いい仕事をする人間というのは品格があり、

人格者であり、周りの人から愛される。

細野晴臣というチャーミングなおじいちゃんは、

何か好きな事に向かっている人にとって、

最終系の指標たる存在なのでは無いでしょうか。

最高の音楽で自由になりたい時に観る映画。

映画が好きという気持ちだけで

これまでこのブログを続けてきましたが、

その好きなものにいつまでもワクワクしていたいという欲求。

その大切さを細野晴臣の音楽から学ばせて貰った気がします。

是非、素晴らしい音楽を体感してみて下さい!