画像引用:© 2022 STARMAN PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム】です。
2022年公開のドイツ・アメリカのドキュメンタリー映画。
孤高のロックスター、
デヴィッド・ボウイの謎に包まれた実像に迫る、
唯一の公式認定ドキュメンタリー作品です。
ボウイが残した膨大な映像と言葉を巧みにコラージュし、
天才アーティストの内的宇宙を再構築した、
他に類のないアートフィルムに仕上がっています!
この映画はこんな人におススメ!!
●デヴィッド・ボウイが好きな人
●一風変わったドキュメンタリーが観たい人
●ロックの歴史に興味がある人
●何かを表現したいと思っている人
| タイトル | デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム |
| 製作国 | ドイツ、アメリカ |
| 公開日 | 2023年3月24日(日本公開) |
| 上映時間 | 135分 |
| 監督 | ブレッド・モーゲン |
| 出演 | デヴィッド・ボウイ |
稀代のロックスターの実像に迫りたい時に観る映画
果たしてこれをドキュメンタリーフィルムと呼んで良いものか。
余りに革新的で前衛的、
伝記映画なのにこんなにも混沌としてしまう事が既に、
デヴィッド・ボウイという稀代のロックアイコンの
存在の奇抜さを物語っていると感じたりします。
長いキャリアの中のあらゆるインタビューから
抜粋された言葉の数々。
彼が何を考え、何を目指していたのか。
その断片的な言葉から感じられるのは、
彼が常に変化を好み、
変わり続ける中で必死に自分のアイデンティティを表現してきた事。
デヴィッド・ボウイというアーティストの本質は、
正に映画の如く留まる事無く変化を続け、
その1コマ1コマのフィルムに刻まれた光の残像なのです。
奇抜なファッションの中に。
攻撃的な歌詞の中に。
ステージでの妖艶な動きの中に。
デヴィッド・ボウイの全身全霊の人生を懸けたアートが宿っています。
監督のブレッド・モーゲンは2年にも渡り
デヴィッド・ボウイの残した膨大な映像資料に目を通し、
それをコラージュする事で、
謎に満ちたロックスターの実像を浮かび上がらせる事に成功しました。
そして彼の圧倒的なステージパフォーマンスの映像を通して、
当時の時代の熱狂を再現し、
現代のアートにどれだけの影響を与えたかを教えてくれます。
きっとデヴィッド・ボウイの音楽を聴いた事が無い人でも、
彼の類稀な存在感に圧倒される事でしょう。
正に唯一無二のアーティスト。
40曲にものぼる代表曲と共に、
彼の混沌とした輝かしいキャリアを振り返る
珠玉の音楽体験になる事でしょう。
時代を席巻し続けたカリスマ

画像引用:© 2022 STARMAN PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
70年代イギリスのロックシーン。
ビートルズの解散もあって、
時代は新たなポップアイコンを切実に求めていました。
1969年のセカンドアルバル「スペイス・オディティ」で
注目を集めていたデヴィッド・ボウイは、
その歌声や容姿、ファッションに至るまで、
正に当時の若者が求めていた
反骨精神を体現するカリスマとしてお誂え向きの存在でした。
1972年の「ジギー・スターダスト」に於いて、
その先鋭的なスタイルは頂点を極め、
世界中のロックファンが熱狂する事となりました。
その狂乱の最中、ボウイ本人は何を考えていたのか。
この映画ではそんな彼の知られざる内面にスポットを当てていきます。
常に大衆に注視される中で、
期待や予測を上回る表現を作り出すプレッシャーやエネルギーは、
常人には想像も及ばないレベルのものだと思います。
しかしボウイ本人は聴衆が彼を理解したと思ったその時には、
既に次の場所にいるのです。
常に変化し続ける事。
それを自身に課したアーティストの長い旅路は、
浮き沈みの激しいエンタメ業界に於いても、
類の無い様な質と量で他を圧倒していきました。
アルバム毎に違ったデヴィッド・ボウイを作り上げ、
様々なアーティストとのコラボレーションで刺激を受け、
想像の斜め上を行く表現活動を続けました。
映画の中で彼が言う哲学的で内証的な言葉の数々には、
世が求めるロックスターのイメージと自らの間にある乖離に悩み、
それをバネにして打開してきた強い人間の意志があります。
おつまみの実像に迫る

今日のおつまみは【海老チリ】です。
おつまみ界のロックスターと言えば、
それはもう海老チリですよね。
今回は葱をたっぷり入れたフワフワ卵焼きの上に、
餃子の皮をパリパリに揚げた付け合せと共に。
ご飯もススムし、
お酒もススム。
最高のおつまみの実像です。
ロックスターが私達に残したもの

画像引用:© 2022 STARMAN PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ボウイは自分の人生を
「流れていく断片の集積」であると語っています。
正にこの映画が彼の言葉と歌声とステージパフォーマンスのコラージュで
構成されているのと同じように。
人間とは多面的な物で、
絵や彫刻や前衛アートに没頭するボウイもまた、
ミュージシャンとしての彼と同じ様に重要な
彼の側面なのです。
世界中を旅して回り、
その土地の歴史や文化から多くの刺激を受け、
それを自分の表現に還元していく。
一所に留まらず、
動き続け、取り込み続けていく。
自らの才能などに執着せずに、
貪欲に吸収する柔軟性こそがデヴィッド・ボウイの真骨頂だったのでしょう。
2016年に69歳でこの世を去った彼の、
遺作となった「ブラック・スター」という作品には、
まるで自らの死を予見していたかの様な
私達への最後のメッセージが歌われています。
長い癌の闘病を経て、
死の二日前に発売されたアルバム。
もう彼を失ってから10年もの年月が経ちます。
相変わらず先の見えない暗い時代に私達は生きていますが、
偉大な先人達が残してくれた作品は、
これからもこの世界を照らし続けてくれるのです。
稀代のロックスターの実像に迫りたい時に観る映画。
映画を観終わった私達に、
デヴィッド・ボウイとは何者だったのかという問いに対する
答えは提示されません。
答えの無い所にアートの面白さがあり、
一人一人の中にデヴィッド・ボウイはある。
膨大な映像の波に揺られた末に、
一つの時代を体験したという充実感が静かに残る。
正に考えるのでは無く、
感じる為にある映画なのです。



