ドキュメンタリー映画

映画【DENKI GROOVE THE MOVIE?】おつまみ【ソーミンチャンプルー】

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【DENKI GROOVE THE MOVIE?】です。

日本の音楽シーンにおいて唯一無二の存在として、

シーンを牽引し続けてきた電気グルーヴの、

実像に迫るドキュメンタリー作品です。

この映画はこんな人におススメ!!

●電気グルーヴファンの人

●音楽系ドキュメンタリーが好きな人

●ふざけた大人が好きな人

●将来に不安を感じている若人。

タイトルDENKI GROOVE THE MOVIE?
製作国日本
公開日2015年12月26日
上映時間115分
監督大根仁
出演石野卓球、ピエール瀧、
砂原良徳、BOSE、

夢を追い続ける事に疲れた時に観る映画

日本が誇る音楽ユニット「電気グルーヴ」を皆様ご存知でしょうか?

90年代から今に至るまで、常にシーンの最前線で革新的な活動を

続けている伝説的グループです。

現在のメンバーは石野卓球とピエール瀧の二人。

ヒップホップやテクノを独自の世界観でポップスに昇華させた音楽性。

過激で圧倒的なエネルギー渦巻くステージング。

他に類の無い個性。

この映画はそんな「電気グルーヴ」の人間性に迫らないドキュメンタリー映画です。

えっ?人間性に迫らないの?と思うかも知れませんが、

ドキュメンタリー映画は基本的にルールが無い所が一番の魅力だと思っています。

この映画は肝心の「電気グルーヴ」のメンバー本人達のインタビューは殆どありません。

語るのは「電気グルーヴ」に関わりのあった周りの人々。

その周りの人々の語る「電気グルーヴ」が「電気グルーヴ」の全てなんだと思います。

様々な苦労の末に成功を手にしたミュージシャンの回顧録。

過去を振り返り、懐かしみ、ファンと共に過ぎ去りし黄金期を顧みる。

それは現在進行中の「電気グルーヴ」にとって最も相応しくない形態と言えるでしょう。

本人達のいない所で、好き勝手に彼等が巻き起こした事象を語る。

船が通り過ぎた後に続く白い波を「航跡」と言いますが、

「電気グルーヴ」というユニットは常識を超えたスピードで前進し続けているので、

その「航跡」を語る事でしか、捉える事の出来ない存在なのかも知れません。

ありがちなドキュメンタリーを想像していると肩透かしを食らうでしょう。

そこは常識外の活動を常としてきたキワモノユニットらしさ。

「夢を追い続ける事に少し疲れてしまったなぁ」という若人なんかには、

是非、このふざけた大人の真剣な悪ふざけを観て、

勇気を貰ってくれたらと思います。

草一本生えない荒野にて

「電気グルーヴ」が活動を開始した90年代初頭は、

バンドブームの晩期に当たり、テクノやヒップホップというジャンルは未開の荒野でした。

時代の空気に真っ向から逆らう、生粋の反逆児たる石野卓球は

最初期から既に他を圧倒する個性とエネルギーに満ち溢れた存在でした。

兎に角目立つ。それには手段を択ばない。

若いミュージシャンがのし上る時の、独特の匂いに満ちた空気。

映画は貴重な映像と共に、「電気グルーヴ」がシーンを捉え、

世間を巻き込んだ事件へと発展するスペクタクルを見事に表現しています。

形振り構わず、尖ったパフォーマンスを観客に振り下ろす二人の姿は、

若気の至りというレベルではありません。

すでに荒地の王たる風格が漂っています。

「電気グルーヴ」を一言で表すのなら「中学生」。

もしくは「小学生」です。

奇跡の様な純度で大人になってしまった二人は、

教室の人気者がそのままエンターテイナーに昇格した様に見えたりします。

二人の掛け合いが波紋を広げ、気が付けば世界中に大きな波を起こしている。

勿論、音楽的には他の追随を許さないクオリティーとオリジナリティがあります。

しかし「電気グルーヴ」が「電気グルーヴ」である所以は、

石野卓球とピエール瀧の作り出す空気、

あの下らなくて、どうしようもない楽しさに他なりません。

映画で「電気グルーヴ」を語る関係者達も、

二人の悪ふざけに大いに巻き込まれ、人生を変えられた人達。

皆一応に愛あるディスリスペクトを放ち、笑って回顧する姿には、

如何に「電気グルーヴ」が愛されているかが伺えたりします。

コスパに優れた一品

今日のおつまみは【ソーミンチャンプルー】です。

これまた沖縄の郷土料理のアレンジレシピです。

茹でた素麺をフライパンにて塩・胡椒で炒め、

ニラとツナの炒めた物を上に乗っけます。

仕上げに食べるラー油をお好みで。

シンプルですが、癖になる旨さです。

夏の終わり、張り切って大量に買ってしまったものの、

もう流石に素麺は飽きたなぁなんて言われてしまった奥様方に、

【ソーミンチャンプルー】は強い味方になるはずです。

夢の続きへ

常に時代の先を走り続けてきた「電気グルーヴ」。

このドキュメンタリー作品は2015年の公開ですので、

あの事件は勿論出てきません。

幾多の苦難をくぐり抜けてきた「電気グルーヴ」と言えども、

あの不祥事には言い尽くせぬ困難があったことでしょう。

社会に与えた影響も甚大でした。

しかし人生に於ける左様な躓きも、

それまでの全ての行いを帳消しにするものでは無いと思います。

社会人として法規を外れた行為を罰するのは当然ですが、

作品やそれまでの功績を全否定するのは違うんじゃないかと。

勿論、他人があーだこーだ言うべき事では無いのですが、

「電気グルーヴ」のファンにとってはこれからの活動こそ面白い、

ここからどんな夢を見せてくれるのかという方が正直興味あるんですよね。

賛否は重々承知ですが、夢の続きを期待してしまうのです。

「電気グルーヴ」という歪な二輪車の燃料タンクには、

常にダメ人間の反骨心というガソリンが満タンに入っている様な気がします。

多分彼等にとってはどこまで走れるのかが重要なのでは無く、

どんな景色を見られるかというその一瞬に命懸けなのだろうと。

本気でふざけるという事は、存外難しかったりします。

互いの存在を受け止める事で、「電気グルーヴ」は強くなったのだと思います。

失敗や後悔に立ち止まってしまった若者達に。

夢を追い続ける事に疲れた時に観る映画。

バカみたいに笑い合える「電気グルーヴ」の友情の姿に、

きっと力を貰える作品だと思います。