画像引用:© 2016 NICE GUYS , LLC
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【ナイスガイズ!】です。
2016年に公開されたアメリカのアクション・コメディ作品。
ハリウッドアクションの伝統的なバディムービーであり、
レイモンド・チャンドラーの小説の様なハードボイルド探偵物でもあり、
ド派手なアクションあり、爆笑のコメディシーンありで、
一時も飽きさせないてんこ盛りのエンターテイメント作品です!
この映画はこんな人におススメ!!
●軽妙な掛け合いが好きな人
●70年代の雰囲気が好きな人
●探偵小説が好きな人
●バディムービーの伝統を目撃したい人
| タイトル | ナイスガイズ! |
| 製作国 | アメリカ |
| 公開日 | 2017年2月17日(日本公開) |
| 上映時間 | 116分 |
| 監督 | シェーン・ブラック |
| 出演 | ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング、 アンガーリー・ライス、キム・ベイシンガー |
バディムービーの王道を観たい時の映画
映画のジャンルは実に多種多様ですが、
その中の一つにバディムービーと呼ばれるものがあります。
刑事ものとかで二人組が相棒を組んで、
事件を解決したりする所謂ああいった類の映画です。
大体がベテランと新人のコンビとか、
白人と黒人のコンビとか、
熱血タイプの正直者と軽薄なチンピラタイプだとか、
それぞれのキャラクターが対比される形が多かったりします。
そんなバディムービーの名手として有名なのが、
今作の監督を務めたシェーン・ブラックなのです。
1987年公開の【リーサル・ウェポン】に於いて、
メル・ギブソン演じる破天荒な刑事と、
ダニー・グローヴァー演じる実直なベテラン刑事の軽妙なやり取りは、
シェーン・ブラックの脚本によるものでした。
その後1989年公開の【リーサル・ウェポン2】でも脚本を担当し、
1996年公開のレニー・ハーリン監督の【ロング・キッス・グッドナイト】でも、
凸凹コンビのバディムービーを見事に作り上げました。
正にバディムービーのプロフェッショナルによる、
セルフパロディの様な今作の主演には、
屈強な示談屋役にラッセル・クロウ。
そしてアル中気味の頼りない探偵役にライアン・ゴズリング。
この二人の軽妙且つアンバランスな掛け合いが正に絶妙で、
ド派手なアクションシーンと共に今作の最大の魅力となっています。
キャラクター造形の見本

画像引用:© 2016 NICE GUYS , LLC
物語は基本的にはハードボイルド探偵小説風の作りになっています。
舞台は70年代のロサンゼルス。
しがない私立探偵のマーチ(ライアン・ゴズリング)は、
交通事故で死亡したポルノ女優ミスティという女性を探す依頼を受ける。
死んだ筈の人間を捜索するという時点できな臭い案件なのですが、
マーチは捜査の過程で浮上したアメリアという若い女性を追う事に。
そこで当のアメリアから依頼された示談屋のヒーリー(ラッセル・クロウ)が、
逆にアメリアの行方を嗅ぎ回るマーチを痛めつける所から事件が動き出します。
ひょんな縁からバディを組んで行動する事となった二人は、
次第に巨大自動車産業による陰謀事件へと巻き込まれていくというストーリー。
常識から逸脱した二人のキャラクター設定が面白いのですが、
基本的には王道の探偵物の体を取っていて事件の謎が物語を引っ張っていきます。
お調子者のライアン・ゴズリングと
無骨な武闘派のラッセル・クロウというコンビと共に、
頭脳明晰で行動力抜群のマーチの一人娘・ホリーが大活躍するという所が、
今作のミソになっています。
互いに足りない部分を補ってもまだ足りないので、
そこを13歳の少女が埋める事でピンチを切り抜けていく。
それぞれのキャラクター達がしっかりと活躍の場を与えられていて、
スッキリと設計された見所もあり、
そこら辺が流石ベテラン脚本家の為せる業であると唸ります。
更に今作の秀逸な点の一つは時代の空気感を見事に描いている所です。
70年代のロサンゼルスのどこか退廃的で耽美的な雰囲気は、
ベトナム戦争の泥沼化、ケネディの暗殺、ニクソンの汚職などによって、
アメリカの正義や価値観が根底から揺らいでいる事から発した空気なのです。
若者も大人達も享楽的でどこか厭世的に生きている。
先行きの見えない未来に不安を抱えつつも、
そこから目を逸らし目先の快楽に耽る。
そんな中でどうにか闇世界に浸かりながらも、
ギリギリの正義感を持って生きている主役の二人の男の姿が、
滑稽でありながらもカッコ良く映るのはそういった時代背景もある様な気がします。
お酒の相棒

今日のおつまみは【スペアリブ】です。
冬のスタミナ食。ボリューム満点のガッツリおつまみです。
焼肉のタレやハチミツなどで一日つけ置いた骨付き豚肉を、
豪快に焼き上げて柚子の皮を散らしました。
ジューシーなお肉の旨味と爽やかな香り。
骨の周りの肉が一番旨いので齧り付きます。
タフなバディムービーにピッタリのワイルドおつまみでした!
巨悪は去らずとも、バディは進む

画像引用:© 2016 NICE GUYS , LLC
今作が似たような凡百のバディムービーと一線を画すのは、
やはり主演の二人の魅力に尽きる所があります。
無骨で不器用で腕っぷしの強いヒーリー役は、
正にラッセル・クロウにピッタリなイメージですし、
軽妙軽薄にしてその超人的な運の良さだけで窮地を脱するマーチを、
これ程までに魅力的に演じられるのはライアン・ゴズリングしか考えられません。
映画ファンの間では人気で評価も高い今作なのですが、
運悪く公開週に強力なライバル映画があった事もあり興行成績が振るわず、
続編を期待されていながら未だ実現していません。
嘗ての「リーサル・ウェポン」シリーズの様に、
バディのその後の活躍も観たいと思うのに残念でなりません。
個人的にはもっと評価されて然るべき、
愛すべきおバカ映画だと思うのです。
映画のラストシーンで正式にコンビを組んで
探偵稼業を開始する事が示唆されているだけに、
いつの日かと願うファンもきっと多い事でしょう。
意外に残酷で暴力描写が多い所と、
性描写もキツめな部分とが現代のコンプラ的にはやや難があるのかも知れませんが。
映画とは本来絶対的な自由の元に表現を先鋭化してこその産業だと思うので、
こういった尖っていて異物感が残る作品がもっと増えればと感じます。
特に何かを得られる映画では無いかも知れませんが。
バディムービーの王道を観たい時の映画。
価値観の全く異なる凸凹コンビが、
互いの利害を超えた所でいつしか支え合う様になっていくというのが、
バディムービーの醍醐味だと思います。
数々の名画の中に思い浮かぶ嘗ての名バディ達の系譜に、
今作の二人も堂々と名を連ねたのでは無いでしょうか。
彼等の人間味溢れるキャラクター造形と、
アイディア溢れるド派手はアクションシーン。
少し頭の中をスッキリさせたい時なんかには、
打って付けのおバカムービーのおススメです。



