ドキュメンタリー映画

映画【hide 50th anniversary FILM「 JUNK STORY」】おつまみ【冷やしラーメン】

画像引用:© 2015 hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」製作委員会

この映画はこんな人におススメ!!

●hideのファンの人

●今尚色褪せない音楽に触れたい人

●ミュージシャン達の絆を感じたい人

●表現者の二面性を体感したい人

タイトルhide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」
製作国日本
公開日2015年5月23日
上映時間125分
監督佐藤太
出演hide、I.N.A、YOSHIKI、
PATA、JOE、DIE、Kiyoshi、CHIROLYN、
kyo、Tetsu、木村世治、J
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時代を先駆けた音楽に触れたい時に観る映画

今回は余りに個人的な想いが強すぎて、

いつも以上に言葉が整わないかも知れませんがどうかご了承下さい。

僕ころっぷにとって、hideという存在は青春そのものであり、

今も変わらず憧れ続ける永遠のロックスターなのです。

彼は僕が高校3年生の時に唐突にこの世から去ってしまいました。

それは筆舌に尽くし難い悲しみであり、今思い出してもドキドキしてしまう様な、

ある意味で僕の人生を変えてしまった様な出来事でした。

人気バンドX JAPANのギタリストとして、ソロアーティストhideとして、

唯一無二の世界観とサウンドを武器に、

正にこれからキャリアの最高潮に昇り詰めようかという様なタイミングの事でした。

僕達ファンにとっては信じ難く、生きる拠り所を失った様な痛手でした。

死後20年以上の時が経ってもその存在感は色褪せる事無く、

寧ろ多くの新たなファンを増やしながら語り継がれている稀有な人物。

何がそんなに人を魅了するのでしょうか?

この映画はhideを全く知らなかった人でも、

彼の作った音楽の先鋭性と独創性を知り、

その愛すべき人柄に触れる事の出来る作品になっています。

かつてこれ程までの個性を持ったロックミュージシャンがいたという事を、

是非この映画を通して知って頂けたらと思います。

人はロックに何を見るのか?

画像引用:© 2015 hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」製作委員会

古今東西、かつては数え切れない程のロックスターが存在しました。

既成社会に対する反骨精神。

何にも縛られない自由な心。

実験的な音楽への探求心。

人を惹き付けて止まないカリスマ性。

1964年、神奈川県横須賀市に生まれた松本秀人少年も、

そんなロックスターに憧れた普通の少年の一人でした。

アメリカのハードロックバンド「KISS」に衝撃を受け、

地元のインディースバンドでセンスを磨いていく草創期。

X JAPANのメンバーとしてロックスターの地位を昇り詰める上昇期。

そしてアーティストとして自由で他に類の無い表現を突き詰めていた晩年期。

33歳という短い生涯の中でストイックに音楽に没頭し、

誰も見た事の無い様なステージを作り上げ、

周りの人間全てを巻き込みながら絶大なインパクトを遺して、

駆け抜けていったhide。

ロックという一つの音楽ジャンルに詰め込まれた、

怒りだったり、悲しみだったり、希望だったりを、

等身大の抜き身で僕らに示し続けてくれていた人でした。

そんな傷付きやすくて繊細なロックスターの姿を、

僕らは親近感と憧れを持って仰ぎ見ていた様な気がします。

彼は決して清廉潔白な聖人ではありませんでしたが、

そんな人間味溢れる不完全さが魅力にもなる様な存在だったのだと思います。

映画では関わりの深かった人達からのhide像が語られています。

傍若無人なイメージとは裏腹に繊細で本心を明かさない「孤独」を抱えた人物であった事。

常に自分を俯瞰で捉え、冷静でセルフプロデュース能力に長けた人だった事。

彼は音楽的な成功の中で、自分が本当になりたかった自分との「葛藤」を、

常に持っていた人だった様です。

ある種の虚構世界と、現実の自分自身との狭間で、

ロックに一体何が出来るのか?

何を変える事が出来るのか?

僕らファンが彼の一挙手一投足に歓喜している中、

冷静に黙々とそれらと向き合っていた彼の姿は実に印象的でした。

ロックという特異な音楽ジャンルに対する、人それぞれの「夢」。

hideにとってそれは過去の自分との分かつ事の出来ない「葛藤」だったのかも知れません。

今年も暑い夏がやってくる

今日のおつまみは【冷やしラーメン】です。

5月だというのにもう暑い。

真夏日なんて日もあって既にバテ気味です。

そんな我々の強い見方が冷やしラーメン。

おつまみではありませんが、

汗かく事無く麺欲を満たせる一皿。

お酒の〆にピッタリです。

また春に会いましょう

画像引用:© 2015 hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」製作委員会

僕にとってhideという存在はいつまで経っても憧れのまま変わりません。

既に彼よりもだいぶ年上になってしまいましたが、

やっぱりその気持ちは変わらないままなのです。

あれから色んな音楽と出会って、和洋問わず色んなアーティストのライブも観ました。

その時々で夢中になれる、素晴らしい音楽は世の中に沢山ありますが、

自分の芯の部分をずっと掴んで離さない音楽はhideの音楽だけでした。

それは音楽ですらない、彼の人間性、存在感に由来する憧れの気持ち。

なぜそこまでこの赤い頭のギターリストに夢中になってしまったのか?

今回このドキュメンタリー映画を観て改めて思い出しました。

それは彼が完全無欠のヒーローでは無くて、

僕らと同じ弱くて脆い人間だったからなのです。

そしてあれ程の有名ミュージシャンでありながら、

そんな人間の痛みを理解して優しい笑顔を向けられる人だったからです。

死後こんなにも長く愛されるミュージシャンも珍しいと思います。

それも奇抜なファッションと過激なパフォーマンスを信条としたロックアーティストが。

それを不思議に思う人もこの映画を観ればその一端を理解出来ると思います。

時代を先駆けた音楽に触れたい時に観る映画。

圧倒的に新しい音楽の地平を見据えていた人。

それを実現する努力を惜しまなかった人。

素晴らしい仲間に恵まれ、それを分け隔てなく愛した人。

これからもhideという人間は人を魅了し続けていく事でしょう。

彼の楽曲を聞く度にあの頃の自分と再会出来る。

そんな人と出会えた事は本当に素晴らしい事だと思います。

改めて音楽の力を思い出させてくれた映画に感謝。