画像引用:©2011 DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC All Rights Reserved.
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【ヘルプ ~心がつなぐストーリー~】です。
2011年公開のアメリカのドラマ作品。
1960年代のミシシッピ州を舞台に、
公民権運動や人種差別問題を扱った社会派映画です。
エマ・ストーンやヴィオラ・デイヴィスなど
実力派俳優達の熱演と、
忠実な時代考証で綴られる
感動のドラマ作品のおススメです!
この映画はこんな人にオススメ!!
●アメリカに於ける人種差別問題に関心がある人
●女性達の友情を体感したい人
●何かに立ち向かいたい人
●人の役に立ちたいと考えている人
| タイトル | ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ |
| 製作国 | アメリカ |
| 公開日 | 2012年3月31日(日本公開) |
| 上映時間 | 146分 |
| 監督 | テイト・テイラー |
| 出演 | エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、 オクタヴィア・スペンサー、ジェシカ・チャステイン、シシー・セペイセク |
答えの出ない問いに向き合いたい時に見る映画
社会的、若しくは政治的なテーマを人が語ろうとする時、
昨今の分断がもたらす意見の違う他者に対する攻撃は、
自覚的或いは無自覚的に於いても、
実に苛烈で狂気的なものになってしまっています。
アメリカという国は言わずと知れた多民族国家であり、
複雑な歴史的背景の元、
様々な人種の間に争いがあり、
現代に於いてもその深い遺恨の上に立っています。
この映画は1960年代の公民権運動の時代が舞台です。
あのキング牧師やマルコムXの時代。
人種差別に対する鬱憤が、
双方共に臨界点に達していたそんな時代です。
原作者のキャスリン・ストケットは、
映画の主人公スキーターに自身の経験を重ね、
人種を越えた深い友情を描こうとしました。
時にユーモラスな描写を交えながら、
女性の立場から社会の変革の為に動いた、
勇気ある行動を力強く描こうとしています。
しかし映画に対する純粋な評価とは別に、
このデリケートなテーマは様々な立場の人間達に依って、
批判的な意見が目立つ結果にもなってしまいました。
白人至上的なハリウッドの制作体制に対する批判や、
黒人メイドの歴史を単純化し真実を描いていないと言った批判は、
主に黒人女性の団体から叫ばれました。
この手の映画の評価が非常に難しいという点は確かに分ります。
まして実際の経験者達が健在であり、
事実と異なるという点が、
自分の経験を貶められている様な感情になってしまうのも理解出来ます。
しかし映画は事実を描く事だけに価値がある訳では勿論ありません。
そして勿論全ての人にとって正解である作品も存在しません。
意見の違いは決して悪い事ばかりではありません。
私達がこの問題に対して、
今も地続きで議論すべきであると問題提起出来るのも、
また力のある作品であるという一つの証なのです。
根深い問題提起

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物語は1960年代のミシシッピが舞台。
世に悪名高き「ジム・クロウ法」と呼ばれる
人種隔離政策が横行されていた時代です。
レストランや学校、バスなどの公共施設では、
白人専用と黒人専用とに分けられ、
選挙権も実質はく奪され、他人種間の交際や結婚も禁止されていました。
これは南部11州で1964年の公民権法制定まで続いた、
公然の差別体制でした。
今作の主人公スキーター(エマ・ストーン)は、
作家志望の若き女性。
都会の大学を出た事で公民権運動にも関心を寄せ、
裕福な白人家庭に育ちながらそこで働く黒人メイド達に心を寄せています。
そして彼女が匿名で執筆・出版を目指す
黒人メイド達の証言を纏めた著書の取材の為に、
エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)と、
ミニー(オクタヴィア・スペンサー)の二人の黒人女性と
友情を育むというストーリーです。
差別が公然と認められていた時代。
この映画で描かれる裕福な白人女性達は、
皆悪気無く黒人メイド達を当然の様に下に見ています。
生まれた時からそういう世の中であり、
そういう教育を受け、
疑う事も無い当たり前の価値観なのです。
寧ろその事に疑問を持つ主人公の方が異常者として扱われ、
世の転換期にあっても
ミシシッピの田舎町では以前強固な保守派が主流なのです。
非常に根深い社会問題ですが、
この映画ではテーマの重さとはまた別に、
女性達の生き生きとした生活を描く事で、
新たな時代の予感も表現しているのです。
おつまみの答え

今日のおつまみは【シェントウジャン】です。
待望の新作おつまみの登場です。
台湾の朝ご飯の定番メニューらしいのですが、
器に酢と醤油とラー油。
それから今回は茹で海老、干しエビ、ミックスナッツを入れておいて、
そこに沸騰直前まで熱した無調整豆乳を注ぎます。
酢の効果で豆乳がおぼろ豆腐の様に柔らかく固まり、
湯豆腐の様な感じで身体がポカポカになります。
健康的な一皿ですが、
意外にもお酒のアテにもなります。
いつか世を変えると託せるもの

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社会から弾かれた者達の連帯。
今作は人種差別を通して、
人と違う事に悩む全ての人間に対する賛歌であるとも言えます。
教育や環境というものは非常に強固なもので、
それで均衡を保っているコミニティの和を乱す行為は、
個性という言葉では容認され得ない異端だったのだと思います。
スキーターは恵まれた環境に浴しながら、
自分が気持ちの悪い事象には異を唱えます。
その行為に供する代償を知りながらも、
自分自身が黒人メイドから愛を受けて育った事を、
決して忘れずに自分の信念に従ったのです。
一人の勇気ある行動が、
小さいながらも多くの人間の心を動かす。
徹底的な不利を負う黒人メイド達が、
自身の尊厳を訴えるべく出版された一冊の本。
きっと答えの出ない問いに試作し続けるのが表現なのだと思います。
映画という一つのメディアの限界というものもあるのかも知れませんが、
事実を漏らさず描くという事だけではない、
人の心の動かし方というのがあるのだと思います。
答えの出ない問いに向き合いたい時に見る映画。
厳しい時代を生きた女性達のそれぞれの表情が実に印象的な映画です。
酷い性質に映る様なキャラクター達も、
言わばその時代の当たり前の常識に従っただけという側面もあります。
どうすればよかったのか、
そしてこれからの時代をどうしていけばいいのか。
容易には答えの出ない問いに、
逃げずに立ち向かう事の意義を、
この映画は静かに問い掛けているのだと思います。
今の現状が全てを成し得た世の中であるとは思いませんが、
少しづつでも変化を遂げてきた中には、
こういった名も無き者達の勇気があっただと思います。



