SF映画

映画【オール・ユー・ニード・イズ・キル】おつまみ【鯖のアヒージョ】

画像引用:IMDb

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【オール・ユー・ニード・イズ・キル】です。

ド派手なアクションと斬新な設定で圧倒する、

トム・クルーズ主演のSFアクション超大作です。

この映画はこんな人におススメ!!

●諦めの悪い人

●チャレンジ精神が旺盛な人

●火薬大盛の映画が好きな人

●取り敢えずトム・クルーズが主演なら間違いないと思える人

タイトルオール・ユー・ニード・イズ・キル
製作国アメリカ
公開日2014年7月4日(日本公開)
上映時間113分
監督ダグ・リーマン
出演トム・クルーズ、エミリー・ブラント、
ビル・パクストン、ブレンダン・グリーソン

終わらない悪夢に苛まれた時に観る映画

今回の映画はハリウッドの超大作でありながら日本文化が色濃く反映された作品です。

それと言うのも原作は日本のライトノベル。

設定はまるでテレビゲームの世界。

日本のサブカルチャーがハリウッド経由で逆輸入された様な形です。

この作品の肝はタイムリープ(時間跳躍)の設定にあります。

トム・クルーズ演じる主人公は何度も何度も同じ時間軸を繰り返すのです。

人類が地球外生命体に侵略されている近未来が舞台なのですが、

一兵士として戦場に駆り出された主人公は呆気なく死んでしまいます。

しかしその瞬間、時間が跳躍して前日に戻ってしまう。

同じ一日が始まり、戦場で死に、目を覚ますとまた前日。

永遠のループの中で、戦い、死んで、前日に戻るを繰り返す。

まるで終わらない悪夢の様な状況に追い込まれた主人公ですが、

その特異な状況を逆手に取って、世界を侵略者から救う為に戦うという物語です。

SF作品の設定としては目新しい物では無いのかも知れませんが、

スピード感溢れる展開力で、観客を強烈に引き込み、

映画ならではの醍醐味に満ちた作品です。

一度の「死」ですら恐ろしいのに、

それを永遠に繰り返すという想像を絶する恐怖。

ド派手なアクション映画のその裏に、

想像力を強烈に刺激する「死」への哲学が含まれていたりするのです。

死を超越した存在

テレビゲームに馴染み深い人なら、この映画の設定には懐かしさを感じるかも知れません。

例えば「スーパーマリオブラザーズ」というゲームでも、

プレイヤーは何度死んでもスタート地点からやり直せます。

敵と接触したり、穴に堕ちたり。

理由に関わらず死んだらもう一回やり直せば良いのです。

一度経験した障害なら、次は敵もかわせるし、穴にも落ちません。

この映画の主人公もこれと同じ、正に「死」を超越したプレイヤーなのです。

何かに秀でていたり、特殊な技能があるわけではありません。

しかしある意味不死身の存在として、繰り返しの中で記憶していく事によって、

経験が武器になっていく。

次に何が起こるのか、そのタイミングまで完璧に知っているのですから最強です。

人間は飽くなき上昇志向でもって文明を築いてきましたが、

命の有限性の前には、基本的に次の世代に託すという選択肢しかありません。

しかし何度もループして少しずつでも、目的に接近していく事が出来るという

主人公の状態は、人間の有限性から完全に自由であると言えます。

もしこんな目にあったら自分ならどうするでしょうか?

中々難しい問題ですよね。

何を目的に生きていけば良いのか、

基本ルールが揺らぐと途端に足場を外された様に不安定になってしまいます。

映画の主人公は人類を救う為に侵略者と戦いますが、

無限ループの恐怖という印象は、

映画の本筋とは無関係に妙に頭にこびり付いて離れてくれません。

SFというものは本来、

受け手の頭に何かをこびり付かせる事を目的としている物なのかも知れません。

そういう意味ではこの作品の持つ要素は、

普遍的でかつ根源的な命の不思議に通じていると言えます。

オリーブオイルの誘惑

今日のおつまみは【鯖のアヒージョ】です。

これも簡単に作れて、白ワインにピッタリの鉄板メニューです。

ニンニクの香りを低温でオリーブオイルにしっかりと移し、

玉葱、ブラウンマッシュルーム、しめじを炒めます。

そこへ鯖缶を投入。さらにプチトマトと黒オリーブの酢漬け。

この具材のエキスたっぷりのオリーブオイルにバゲットを浸していただきます。

これはもう白ワインが止まらない。

永遠のループ状態でお酒が進んでしまいます。

トム・クルーズという生き物

画像引用:IMDb

この作品はハリウッドアクション映画の王道とも言えます。

ハリウッドにおいては地球の危機・人類の滅亡は日常風景です。

ありとあらゆる地球外生命体の侵略を跳ね除け、

悪の科学者を挫き、世界征服を企む組織を壊滅してきました。

観客の目も肥え、大概のパターンに耐性が付いてしまっています。

脚本家やプロデューサー達は日夜新しいアイディアに頭を悩ませています。

そこへ日本のサブカルチャーのある種、B級感のある原作小説に白羽の矢が立つ。

これは中々凄い事ですよね。

なんせトム・クルーズが主演ですから。

トム・クルーズは最も地球の危機を救ってきたスーパースターですよね。

これだけ息の長い、あらゆるパターンの作品で結果を出している俳優もいないでしょう。

そのアクションへのストイック過ぎる取り組みは映画ファンには有名です。

この作品でも、体を張ったアクションを本人が演じているそうです。

トム・クルーズという生き物は何度も生まれ変わり、

「死」を超越し人々の記憶に深く刻まれています。

その衰える事の無いチャレンジ精神と好奇心は、

正にこの作品の主人公に通じる不屈のイメージを連想させます。

終わらない悪夢に苛まれた時に観る映画

数ある出演作品の中でも特に彼のイメージにピッタリな一本としておススメします。