恋愛映画

映画【アーティスト】おつまみ【カルボナーラ】

画像引用:IMDb

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【アーティスト】です。

ハリウッド草創期のスター俳優の成功と凋落。

モノクロ、サイレントで表現された極上のメロドラマです。

この映画はこんな人におススメ!!

●クラシック映画が好きな人

●メロドラマに目が無い人

●プライドがいつも邪魔してしまう人

●新しい一歩を踏み出したい人

タイトルアーティスト
製作国フランス、アメリカ
公開日2012年4月7日(日本公開)
上映時間100分
監督ミシェル・アザナヴィシウス
出演ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、
ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル
created by Rinker
¥1,145 (2024/05/27 13:17:01時点 楽天市場調べ-詳細)

時代の変化に取り残された時に観る映画

今回はフランス映画初のアカデミー作品賞を受賞した【アーティスト】です。

この映画は全編モノクロ、ほぼサイレントという異色作。

舞台は1920年代、草創期のハリウッドです。

当時の映画はサウンドトラックの無い無声映画が主流でした。

スクリーンの映像に合わせてオーケストラが音楽や効果音を生で付け、

(それはそれで凄く贅沢な話ですが)台詞もすべて字幕。

物語も王道のメロドラマや冒険活劇などの大味の作品が好まれ、

映画は庶民の娯楽としての側面が強い時代だったと言えます。

主人公のジョージはその無声映画の大スター。

大観衆の集まる劇場で大喝采を受け、常にマスコミの注目の的。

絢爛豪華な大邸宅に住み、贅を尽くした調度品に囲まれ暮らしています。

正に古き良きクラシックハリウッドのアメリカンドリームを体現する存在。

愛嬌あるキャラクターと品格の備わった容姿で順風満帆といった雰囲気です。

しかしそんな時代にも変化の波が押し寄せます。

サイレントからトーキーへ。技術革新はハリウッドにも革命をもたらします。

登場人物達が喋り歌う、新たな表現が求められ、時代は新たなスターを求めます。

過去の栄光にすがり、時代の変化に取り残されたジョージは、

次第に観客達の記憶から忘れ去られてしまいます。

高すぎる自尊心が邪魔をして、新たな一歩を踏み出せないジョージ。

大きな変革の影には、常にその激動に押し潰されてしまう人もいるという事です。

活躍の場を失った失意の主人公の転落と再生が、映画の大きなテーマとなっていきます。

クラシック映画の表現法

この映画の最大の特徴は、無声映画を扱っている作品という事で、

全編モノクロで表現され、ほぼ全編サイレントで演出した点にあります。

CGや特殊撮影が全盛の時代に敢えて前時代の技術を模倣した映画作りに、

批評家も観客も驚き話題を集めました。

現代の映画ファンには逆に目新しい表現の数々。

シンプルで無駄を削ぎ落した洗練されたスタイルで、

物語の芯の部分に集中する事が出来るという効果を生んでいます。

モノクロの美しい映像はカット割りや構図までクラシック映画を模倣しています。

登場人物がカメラの前まで移動してきてピタリと止まる。動きに合わせた音楽。

ややコマ数を減らした様な早い動き。レール撮影や照明の独特のコントラストなどは、

正にハリウッド草創期の作品の様。

監督の映画に対する愛情と研究心を感じるこだわりの演出です。

台詞ももちろん字幕なので、役者陣は表情豊かな演技を駆使しています。

この作品を観ていると、派手な演出や特殊効果は確かに観客に驚きを与えますが、

それらは直ぐに馴れてしまいます。輪を掛けた技術革新は際限が無いとも言えます。

しかしシンプルな表現の持つ確実性と充実感は、見た目の華やかさに馴れた我々とっては、

逆に新鮮で細部まで集中して観る事が出来ます。

古きを知り基本に帰る事で、新たな発見に至る。

監督の映画愛により、多くを考えさせる作品になっています。

パスタのシンプルアレンジ

今日のおつまみは【カルボナーラ】です。

と言っても普通のカルボナーラにあらず。

我々の好きなカフェの人気メニューを参考にさせて頂いた、

味噌クリームのカルボナーラになっています。

牛乳と味噌のソースなので和風テイストでヘルシー。

具材も冷蔵庫の中身を適当に入れれば何でも合います。

今回はしめじとソーセージ。

卵黄とたっぷりチーズが決め手。

途中から食べるラー油を回し入れて味変させるのもおススメです。

表現者の品格

画像引用:IMDb

主演のジャン・デュジャルダンは今作でカンヌ国際映画祭男優賞と、

アカデミー主演男優賞を独占しています。

この作品はシンプルな物語構成であるが故に、

誤魔化しの効かない、役者にとってはプレッシャーの掛かる作品だと思います。

ジャンは柔和な表情と優雅な身のこなしで、

役柄に落ち着きと品格を与え、

繊細さ故に、一人で悩み落ちていく人物を見事に演じています。

映画の主人公ジョージも大スターながら奢った所が無く、

その他大勢の一人に過ぎないエキストラだったヒロインにも優しさを持って接します。

運転手の男性にも、映画のスタッフにも、愛犬にも、

彼はユーモアと愛嬌を持って周りの人間を自然に魅了する人物でした。

人生に暗雲が立ち込め、どうにも身動きが取れなくなってしまったジョージ。

そのどん底に差し伸べられた救いの手は、

彼自身の人間としての品性が導いた結果とも呼べるものでした。

俳優である前に人間として豊かな感性を持っている人。

彼のそれまでの生き方が、彼をギリギリの所で救い出すのです。

どんな仕事にも言える事ですが、

芸が身を助けるというその前提として、

人間としての品格と思いやりを持つ事の大事さを考えさせられます。

時代の変化に取り残された時に観る映画。

新しいものに刷新していくのが世の常であるなら、

変わらない人間の美徳もまた普遍の原理。

本当に大切なものに気付かせてくれる映画だと思います。

是非、御覧下さい。