画像引用:© Warner Bros. Entertainment Inc.
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【ものすごくうるさくて、ありえないほど近い】です。
2011年公開のアメリカのドラマ作品。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件に於いて、
ワールドトレードセンタービルで父親を亡くした少年が、
偶然見つけた一つの鍵の謎を追い
ニューヨーク中を探索するという物語。
心に深い傷を負った少年の、
ひたむきな表情が胸を打つ感動作です!
この映画はこんな人におススメ!!
●心に深い傷を抱えている人
●謎解きが好きな人
●悲しみを乗り越えたい人
●家族の絆に触れたい人
| タイトル | ものすごくうるさくて、ありえないほど近い |
| 製作国 | アメリカ |
| 公開日 | 2012年2月18日(日本公開) |
| 上映時間 | 129分 |
| 監督 | スティーブン・ダルドリー |
| 出演 | トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、 トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー |
自分だけの答えを見つけたい時に観る映画
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ。
わたくしころっぷは21歳でした。
その当時東京の下北沢という街に住んでいて、
その日は家で黒沢清監督の【回路】という作品のビデオを観ていました。
映画の終盤に大型旅客機が街に墜落するという衝撃的なシーンがあるのですが、
映画を観終わってテレビのニュースを見ていたら
ワールドトレードセンタービルの映像が流れて、
余りの驚きに声も出なかったのを覚えています。
人類史上最悪のテロ事件。
今作はそこで愛する父親を亡くしてしまった
11歳の少年が主人公の物語です。
アメリカの作家ジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説を原作に、
1994年公開の【フォレスト・ガンプ/一期一会】でアカデミー脚本賞を受賞した
エリック・ロスが脚本を担当。
監督は2000年公開の【リトル・ダンサー】以降、
三作品連続でアカデミー監督賞にノミネートされた
イギリスの名匠スティーブン・ダルドリー。
更にトム・ハンクスとサンドラ・ブロックという二大オスカー俳優が出演。
大切な人を失ってしまった喪失感と
如何に向き合うべきかと言う重いテーマを扱う映画ですが、
自分の信じる道を突き詰めて、
答えを出していく成長の物語としても実に感動的なドラマ作品です。
少年がどうしても譲れなかったもの

画像引用:© Warner Bros. Entertainment Inc.
あの日ワールドトレードセンタービルで命を落とした父親。
少年は心に大きな傷を負いながらも、
遺体の無い棺桶で執り行われた形式的な葬儀に疑問を持ち、
自分なりの方法で喪失と向き合おうとします。
主人公のオスカーは周りの子供達とは少し違う、
独特な個性を持った少年でした。
そんな彼を優しく見守り、
様々な知的な調査ごっこでオスカーの
好奇心を育んできたのが父親のトーマスだったのです。
オスカーは理不尽な暴力によって唯一の理解者を
突然奪われてしまいました。
そこにあるのは悲しみ以上の怒りと憤りでした。
愛する母親でさえも自分の気持ちを理解してくれない。
彼は偶然亡き父親のクローゼットの中から見つけた
一つ鍵とそれが入っていた封筒に記されたブラックという言葉を頼りに、
ニューヨーク中を駆けずり回り父親が遺した謎を追い掛けていくのです。
誰しもあの多感な年頃の頃には覚えがあったような、
大人や世界に対する懐疑の気持ち。
どうして?何故?という疑問に納得のいく答えが得られない日々。
大人達が経験値と理性でこさえた通り一遍の答えでは、
どうしても納得出来ない自我形成の季節。
オスカーにとっては世界中のありとあらゆるものが、
ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのです。
彼は世界にはまだ隠された秘密があると心のどこかで信じている。
生き辛さを抱えながらも、
自分の信じる世界の在り方を探し求める姿には、
儚さや悲しみと共に力強い生きる力を感じます。
ものすごくおいしくて、ありえないほど酒が進む

今日のおつまみは【函館の珍味】です。
これは地元のデパートの催事場で行われていた
大北海道展で買ってきたものです。
店のおじちゃんが並んでいる商品を片っ端から試食させてくれて、
悩みに悩んでこの二品を買って帰ってきました。
「ニシンの親子酢漬け」と定番の「松前漬け」。
もうこれは本当に、
ものすごくおいしくて、ありえないほど酒が進んでしまいます。
普段は控えている日本酒をやってしまいました。
悲しみの先にあるもの

画像引用:© Warner Bros. Entertainment Inc.
人は大切な人との別れに際して、
四段階の悲観のプロセスを経て次第に回復していくのだそうです。
グリーフワークと呼ばれる
「ショック」「喪失」「閉じ籠り」を経て「再生」に向かうプロセス。
しかし人間は皆が皆同じ様に形成される訳ではありません。
オスカーにとって世界とは矛盾に満ちたでたらめの世界。
悲しみから「再生」に向かうその道筋に於いて、
オスカーは自分なりのルールで
世界の謎を解き明かそうと奔走するのです。
しかしオスカーはそれまでずっと避けてきた、
人混みや地下鉄や高い場所や知らない人と接する事などに、
自分のルールを破ってまで率先して調査を続けます。
時に苛立ち、感情をぶちまけてしまいますが、
絶対的な存在だった父親がいなくなってしまった事で、
否が応でも自分自身で何もかもと対峙しなくてはならなくなった。
その事が結果としてオスカーを成長させ、
悲しみと正面から向き合う事の一歩となっていくのです。
そしてそれまで気付けなかった母親の深い愛を知り、
世界は自分だけのルールでは無く、
沢山の人々の重なり合いの上に成り立っている事を知る。
懸命に踏ん張って辛い現実に立ち向かい、
少年は見事に調査の結果を出すのです。
自分だけの答えを見つけたい時に観る映画。
亡くなってしまった者達の想いと供に生きていくという事。
それはその人がいなくなってしまった後にもずっと続く、
ずっと新しい発見が続く旅なのです。
オスカーはこれからも大変な思いを沢山するかも知れない。
しかし彼には自分の力で調査をやり遂げたという事実が、
ずっと後ろから光となって照らして続けてくれるのです。



