ドキュメンタリー映画

映画【夢と狂気の王国】おつまみ【ポテトサラダ】

画像引用:映画「夢と狂気の王国」公式サイト

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【夢と狂気の王国】です。

皆大好き「スタジオジブリ」の制作現場を記録したドキュメンタリー映画です。

この映画はこんな人におススメ!!

●ジブリ作品が好きな人

●アニメーション制作に興味がある人

●クリエイター達の人間性を知りたい人

●夢を追う人

タイトル夢と狂気の王国
製作国日本
公開日2013年11月16日
上映時間118分
監督砂田麻実
出演宮崎駿、鈴木敏夫、高畑勲、庵野秀明
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夢を追い続ける大人になりたいと思った時に観る映画

世界中のアニメーションファンから絶大な支持を受けている「スタジオジブリ」。

このドキュメンタリー映画が撮影されていた当時は、

宮崎駿監督の「風立ちぬ」と、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」が同時進行で

制作されていました。

その制作の嵐の只中にあるスタジオにカメラが入り、偉大なクリエイター達の生の姿を

記録した、大変に貴重な映像作品です。

日本のアニメーション界において、常にトップクオリティと興行収入を誇る

「スタジオジブリ」を牽引してきたのは、言うまでもなく宮崎駿監督です。

彼の作品に影響を受けていない人はいないと言っていい程の国民的監督です。

勿論、好き嫌いはあれど、宮崎映画を避けて通る事は困難でしょう。

なぜ彼の作品は多くの人の心を掴むのか。

このドキュメンタリーを観ると、宮崎作品の魅力の一つの元素を発見出来ると思います。

それは誰しもが持っている、当たり前の感情の一つでもあるのですが、

「知りたい」という気持ちだと思います。

もう十分に色んな事を知っている様にも思うのですが、

宮崎駿監督の「知りたい」という欲求はそれこそ「狂気的」な程です。

このドキュメンタリーの中でも、何度か口にされているのですが、

この映画がどんな映画なのか知りたいという気持ち。

映画の創造主である監督が、誰よりも強く、誰よりも深く、

映画の持つ意味を知りたいんだという切実な想いが、

スタジオ全体に広がり、緊張感のある仕事に繋がっていきます。

世界的な存在になっても変わらない、映画という夢を追い続ける宮崎監督。

まるで無垢な少年の様な「知りたい」という欲求が、

数々の名作を世に生み出してきたという事を、

このドキュメンタリーフィルムは如実に伝えています。

クリエイター達のエゴ

映画監督として余りに巨大な存在になってしまった宮崎駿監督ですが、

その人柄はとてもチャーミングな人だなと感じます。

監督として常に矢面に立たされながら、壮絶なプレッシャーもあると思うのですが、

実に楽しそうに仕事に没入されている様に見えます。

「スタジオジブリ」がとても変わった会社だなと感じるのも、

トップに立つ宮崎監督と鈴木プロデューサーの人柄なんだろうと思います。

仕事には厳しく、常に最上のパフォーマンスと熱意を要求される職場だと思うのですが、

宮崎監督の作品に携わっているという誇りと充実感が、スタジオの雰囲気を

独特の明るさにしている様に感じました。

一流のスタッフが世界中から宮崎映画に関わる為に在籍しています。

皆プロフェッショナルとしての自信と技術を持って作りたいものをぶつけ合う。

そこへ一番強烈なクリエイターエゴを持った大御所が鉄槌を下す。

観ていてこれ程スリリングで刺激的なドラマはちょっと無いですよね。

完成した「風立ちぬ」は本当に素晴らしい作品でしたが、

制作現場もこんなに面白かったんだという発見が、

ファンにはとても嬉しいですよね。

やっぱり宮崎駿監督はこうでなくっちゃというシーンばかりで。

クリエイターのエゴという剥き出しの人間性が、

宮崎映画の一番の魅力ですね。

お腹にたまる幸せ

今日も妻の創作おつまみシリーズから。

ポテトサラダは意外にお酒に合うのですが、

通常の胡瓜や人参が入ったマヨネーズ味では無く、

大葉とブラックオリーブの酢漬けが刻まれた大人のポテトサラダです。

ジャガイモはマッシュポテトの様ななめらかな食感。

お腹にたまる満足感を味わえる一品です。

映画も料理も素材の組み合わせが重要だと思います。

考えるよりまずやってみて、意外な結果に自分で驚くという喜びが、

次なる「知りたい」という気持ちに繋がっていくのだと思います。

夢と狂気の続き

スタジオジブリは宮崎駿監督と高畑勲監督という二枚看板で成長を続けました。

あらゆる意味で偉大な二人の天才監督がいたから、莫大な製作費も回収出来たのです。

そして天才ゆえに扱いの困難な二人を支えて来たのが、

調整力と人心掌握に長けたプロデューサーの鈴木敏夫さんでした。

彼等が築き、成長させてきた「スタジオジブリ」の最大の課題は継承者。

夢を見せ続けてくれた「スタジオジブリ」のこれからに期待したいと思うのは、

誰もが同じでしょう。

しかしそれは宮崎監督や高畑監督の作品を踏襲する事で、叶う夢では無いのでしょう。

時代も変わり、アニメーションも変わります。

あのディズニー映画も、時代の変化に柔軟に対応してきました。

偉大な先人達が追った夢の続きが、この先どんな形で実を結ぶのか。

人間の果てない「知りたい」という欲求を満たしてくれる様な、

強烈な作品の誕生を期待したいです。

この【夢と狂気の王国】という作品は、

我々のジブリによって育てられた好奇心の塊を、

静かな余韻で優しく包んでくれる様な、

温かい眼差しを未来に投げるドキュメンタリーだと思いました。