コメディ映画

映画【くれなずめ】おつまみ【焼き鳥】

画像引用:(C)2020「くれなずめ」製作委員会 

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【くれなずめ】です。

若者達の群像と、ちょっと不思議な展開が魅力の泣けるコメディ作品です。

この映画はこんな人におススメ!!

●学生時代のワイワイとした雰囲気が好きな人

●男同士の友情物が好きな人

●最近友達と会えなくて、寂しいと思っている人

●泣いて、笑っての欲張りな映画を求めている人

タイトルくれなずめ
製作国日本
公開日2021年5月12日
上映時間96分
監督松居大悟
出演成田凌、高良健吾、若葉竜也、
浜野謙太、前田敦子
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昔の仲間のノリがふと懐かしくなった時に観る映画

画像引用:(C)2020「くれなずめ」製作委員会 

今回は笑いと涙で感情をグルングルンに揺さ振られる作品「くれなずめ」です。

やっぱり日本人だから日本映画が好きだし、応援したいですよね。

最近の日本映画は本当に多様性があって面白いです。

松居大悟監督の作品は初見だったのですが、驚きました。

設定も面白いですし、捻りの効いた脚本と丁寧な演出にグイグイ引き込まれます。

若い俳優達のアドリブを活かした空気作りと、流麗なカメラワークの長回しは、

劇中の時間の流れを身を持って体験している様なリアルな質感を得られます。

仲間内のノリやお約束の掛け合い。本気だか冗談だか曖昧だけれど気楽な関係性。

「ああ、こういうバカな事ばっか言ってたなぁ」と本当に懐かしい気持ちになります。

映画は記憶の起爆スイッチ

映画は友人の結婚式と二次会との間の僅かなスキマに展開される回想劇です。

余興の為に集まった昔の仲間が、色んな出来事を思い出していきます。

映画も個人的な思い出を呼び起こす起爆スイッチになったりしますよね。

登場人物の何気ない一言だったり、表情であったり、

時には映画のロケーションが懐かしい記憶を呼び起こしたり。

忘れていた人や、失くした物とか、映画を観ていて強烈に思い出した事ありませんか。 

本人ですら普段は分からない場所にある起爆装置なんですけど、

優れた映画って往々にしてその場所を探り当てて押しちゃうんですよね。不意にポチっと。

手間を惜しまず串を打つ

今日のおつまみは焼き鳥です。

手間を惜しまず、一本一本串打ちをしました。

ササミは包丁で切れ目を入れ開き、大葉を引いてその上に梅しそを塗ります。

クルクルと丸めて串を打つ。夫婦二人の共同作業です。

屋内で炭火焼は出来ないので、フライパンで焼き上げました。

意外とカリッと焼き目もついて絶品の旨さでした。

映画も手間を惜しまず、丁寧に作られた作品はやっぱり違います。

しかもその苦労を一切感じさせない所に、クラフトマン精神を感じたりしますよね。

ニュアンス重視の雰囲気映画と思わせておいて、

観客の心を不意に打つ。

松居監督のしてやったりの術中にまんまとハマった様な気がします。

くれなずまなくても良いのかも

画像引用:(C)2020「くれなずめ」製作委員会 

「昔は良かったよなぁ」とか「でもあの時ああしてればなぁ」とか。

人は過去に戻ってやり直す事は出来ません。当たり前ですけど。

後悔したり、引きずったり、前向きになれないで悩んでしまう事もあります。

過去は過去なんだから前を向こうぜと、そう易々と割り切れれば苦労しません。

でもこの映画は、そこに曖昧さも持って良しとする事の大切さを説いています。

引きずり続けても、白黒つけなくても、問題なんか先延ばしにしても。

人は何かの拍子に転がりますが、また何かの拍子に起き上がるんだと思います。

不意に押された記憶の起爆スイッチが時には大きなきっかけとなって、

くれなずまないまま明日を迎えるのもアリなんじゃないかと教えられた様な気がします。