画像引用:IMDb
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【マイケル・ジャクソン THIS IS IT】です。
2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンの幻のライブのリハーサル映像。
史上最高のエンターテイナーが残した最後の姿。
改めてその存在の大きさを感じられるドキュメンタリー作品です。
タイトル | マイケル・ジャクソン THIS IS IT |
製作国 | アメリカ |
公開日 | 2009年10月28日 |
上映時間 | 111分 |
監督 | ケニー・オルテガ |
出演 | マイケル・ジャクソン |
エンターテイメントの最高峰に触れたい時に観る映画
今回はマイケル・ジャクソンの幻のラストコンサートのリハーサルを
記録したドキュメンタリー映画です。
突然の死によって実現しなかったロンドン公演。
史上最高のエンターテイナーがその死の直前まで、
最高のショウを作り上げるべく躍動する姿を
克明に記録した貴重な映像の数々です。
数々のヒット曲を世に放ち、
圧倒的なダンスパフォーマンスで聴衆を虜にしてきたマイケル・ジャクソン。
長らく表舞台から遠ざかっていた彼にとっては、
久し振りの本格的なショウへの復帰であり、集大成でもありました。
誰もが待ち望んでいたキング・オブ・ポップのステージパフォーマンス。
勿論、この作品で観る事が出来るのはリハーサルなので、
完成したショウの姿ではありません。
当然、歌もダンスも100%のものではありません。
しかし彼が何を思い、どんなショウを見せようと思っていたのか。
アーティーストとして常に完璧を求め、最高のパフォーマンスを目指しながら、
どんなメッセージを伝えようとしていたのか。
映画は残された断片からマイケル・ジャクソンというアイコンの意味を問い掛けます。
果たしてマイケル・ジャクソンとは何だったのか?
彼だけが見ていた世界の姿はどんなものだったのか?
エンターテインメント史の一つの到達点として、
ここに描かれるはずだった景色を想像させる貴重な映像資料として、
公開された事は喜ばしい奇跡と言えるのかも知れません。
驚愕のリハーサルショウ
私は特にマイケル・ジャクソンのファンという訳ではありません。
いくつかの曲は勿論知っていますし、
彼が偉大なアーティストであるということに異論はありません。
しかし普段から熱心に楽曲を聞いているとか、
彼の事に特に詳しい訳ではありません。
あくまで、一般レベルの知識と関心しか持っていませんでした。
そんな私でもこの映画を観ているとマイケル・ジャクソンという人の、
底知れない凄みを感じる事が出来ました。
たかがリハーサルと思っていると、茫然自失の状態になってしまいます。
軽く流して動きを確認しているというレベルを遥かに超えて、
リハーサルでも十分お金が取れると思ってしまう様なクオリティーなのです。
しなやかな動きなのですが、全身に張り巡らされたエネルギーの爆発に興奮し、
音楽と一体化する四肢に目が釘付けになってしまいます。
こんなにも人間とは表現力を持ち得る生き物なのかと、
信じられない様な気持ちになってしまいました。
彼の不慮の死がもし無かったのなら、
このショウは前代未聞のインパクトを歴史に刻んでいたことだと思います。
数々の不可能を実現してきた奇跡のキャリアの集大成。
その軌跡の鮮やかなブラッシュアップ。
このリハーサルシーンはゾクゾクするような予感に満ちています。
ファンでは無くてもとんでもない事になる事が分かる様な雰囲気。
それを伝えるに十分な映像が残されていた事に素直に感謝してしまいます。
衣を纏ったエンターテイナー
今日のおつまみは【トウモロコシのかき揚げ】です。
これはいつしか我が家の定番人気メニューになっていて、
特に夏場には無性に食べたくなります。
ただでさえ甘いトウモロコシが衣を纏い、油を吸いカラッと揚がれば、
お口の中の幸福感は言わずもがなであります。
熱々を頬張り、ビールや炭酸割りの蒸留酒なぞを流し込む。
これを至福と呼ばずして何と言おうです。
夏の終わり。
朝方などちょっと寒くない?何て頃合いですが、
熱々のトウモロコシのかき揚げをハフハフする喜びを来年に持ち越す訳にはいきません。
マイケルを観ているとついつい体が反応して動き出す。
今夜は何時もよりアグレッシブルなひとつまみです。
人種を超越したアイコン
画像引用:IMDb
このドキュメンタリー映画はマイケル・ジャクソンという稀代のアーティストの、
ほんの一部分しか描かれていません。
その生涯を追ったライフヒストリーという毛色のものではありません。
しかしあくまで私見ですが、彼の死の結果として
やむにやまれぬ雰囲気と大人の事情を伴って公開されたこの作品によって、
マイケル・ジャクソンの一つの本質に迫り得たという気がしてなりません。
失って初めてそのものの本質に目が向くのは余りに皮肉ではありますが、
マイケル・ジャクソンとは全人種に待望された奇跡的なアイコンだったのではと思います。
人種の垣根を超え、これ程までに愛されたミュージックアイコンは、
マイケル意外にいないと思うのです。
エルヴィスでも、ディランでもビートルズでも。
マイルスでも、ジェームス・ブラウンでも、スティービー・ワンダーでも。
白人なら白人の、黒人なら黒人のアイコンは存在しますが、
全人種共通のポップスターと言えば、マイケル意外考えられないのではないでしょうか?
そして今後この様な存在が登場する事は無いのではないでしょうか?
彼の歌声とダンスパフォーマンスには、
国や人種、主義・信仰の垣根を超えた所にあるアドレナリンに、
容易く火を点ける即効性がある様な気がします。
文化や価値観が違っても壁を隔てた気がしないというか、
もの凄く親近感を感じる事が出来るんですよね。
人間の根源的なJOYに結び付くパフォーマンスとでも言いましょうか。
本当に不思議で、感動的でした。
リハーサルであるが故に、
未完成で等身大のマイケルを感じられたとも言えるかも知れません。
エンターテインメントの最高峰に触れたい時に観る映画。
音楽に浸れる喜び。
体が自然に動き出すリズム。
混迷する現代の道標としての「THIS IS IT」。
彼の遺した音楽に改めて興味が生まれたドキュメンタリー映画でした。
是非、おススメ致します!