画像引用:©2020 Salon Audlrey Limited.ALL RIGHTS RESERVED.
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【オードリー・ヘプバーン】です。
言わずと知れた伝説のハリウッド女優オードリー・ヘプバーン。
その輝かしいキャリアからは想像付かない様な波乱に満ちた生涯。
真実のオードリーに迫るドキュメンタリー作品です。
この映画はこんな人におススメ!!
●休日はローマでの人
●朝食はティファニーでの人
●恋人はパリの人
●とにかくオードリーを愛して止まない人
タイトル | オードリー・ヘプバーン |
製作国 | イギリス |
公開日 | 2022年5月6日(日本公開) |
上映時間 | 100分 |
監督 | ヘレナ・コーン |
出演 | オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー、 エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー、 ピーター・ボクダノヴィッチ、リチャード・ドレイファス |
愛されるよりも、愛したい時に観る映画
今回はオードリー・ヘプバーンの波乱に満ちた生涯に迫るドキュメンタリー映画です。
この作品ではオードリー・ヘプバーンの映画スターとして煌びやかな表の顔と、
その裏に隠された等身大のオードリー・ヘプバーンの苦悩を対比的に描き出しています。
数々の作品で可憐な演技を見せ、世界中の映画ファンを虜にした大スター。
そんな彼女の幼少期が家族の愛を得られない状態であった事や、
第二次世界大戦下のオランダで食べるものにも困る様な生活をしていた事。
自分の容姿や才能にコンプレックスを持っていた事など、
煌びやかなイメージからは想像付かない様な人生を歩んできた事を知らされます。
世界中の人々から愛された彼女が、愛に飢えた孤独を抱えていた事。
映画スターとしての虚構の愛の対象から、
愛を与える側に固執していった彼女の生涯。
1993年に63歳という若さでこの世を去ったオードリー。
ユニセフで世界中の飢餓に苦しむ子供達を救う活動をしていた事は、
我々の心に強く印象を残しています。
有名人の慈善事業という呼ぶには、余りに熱心に取り組んでいた彼女の姿には、
愛を与える事を生涯の目的にした人間の、鬼気迫る様な決意の表情が浮かんでいました。
なぜ彼女は子供達の為に命を削ってまで活動していたのか。
彼女ととても近しかった人物達のインタビューによって、
映画はオードリー・ヘプバーンの人物像に強く迫まっていきます。
美しさの本質
映画史始まって以来、
オードリー・ヘプバーン程人々に愛されたスターはいないかも知れません。
彼女は気取らず、常に等身大の人間として振舞っていました。
誰もが羨む様な名声と成功を手にしながら、
あっさりとキャリアを捨て家庭に入り子育てに専念しました。
自身の愛に飢えた幼少期の経験から、持てる力の全てを周りを愛する事に使いました。
二度の結婚は破局に終わりますが、
彼女の愛する事への情熱は少しも衰えませんでした。
寧ろ自分のスターとしての立場を最大限利用して、
ユニセフにおける広告塔として信じられない様な影響と成果を上げました。
与える事に使命感を持って突き進む彼女の姿には、
強く、賢い本当の美しさがあります。
この映画は改めて人間の信念の力強さを感じさせます。
これ程までに生涯を掛けて一つの行為を成し遂げ続けた人はいないかも知れません。
人を愛する事が、自分を愛する事に繋がる。
愛に悩み、人生を悲観する事もあっただろうと思いますが、
自分を愛する事への最適な道を後世の我々に教えてくれている様な気がします。
美しさとはその力強い信念にこそ宿るものなのだと。
二色のフィットチーネ
今日のおつまみは【トンノ・フィットチーネ】です。
それぞれほうれん草とトマトが練り込まれている二色の生パスタ。
味付けはシンプルにオリーブオイルと塩・胡椒。
更にレモンソースで酸味を加えています。
マッシュルームの香りとトンノ(ツナ)の塩気が、
オイルと乳化してパスタとよく絡まります。
見た目にも美味しい二色のパスタ。
これはもう白ワインが進みます。
永遠のアイコン
画像引用:©2020 Salon Audlrey Limited.ALL RIGHTS RESERVED.
世界中の映画ファンにとってオードリー・ヘプバーンは、
いつまでも色褪せない存在です。
他にも偉大な名優、可憐なスター俳優は数知れず存在しますが、
彼等はあくまでも往年のスターで、時代を超越したアイコンとなり得るのは、
オードリー・ヘプバーンをおいて他にはいないのではないでしょうか。
死後30年が過ぎても世代を超え愛され、アイコンとして求められ続ける。
彼女のポートレイトの表情は今日も生き生きと輝き、
その姿が強く人々の記憶に存在し続けています。
彼女がその生涯で我々にもたらした清廉なイメージと、
飾らない人柄は少しも色褪せていないのです。
これはかなり特別な事だと思います。
虚構の存在である映画スターが、観衆の信仰の的にまでなっているとも言えます。
そんな唯一無二の存在の、
いかばかりかの秘密を解き明かしてくれるテキストとして、
このドキュメンタリー作品は実に有効だと思います。
愛されるよりも、愛したい時に観る映画。
その生涯を通して愛を与える事を貫いた、
一人の人間の姿を克明に映し、強いメッセージを与える映画。
オードリー・ヘプバーンのファンの人も、
彼女の作品を観た事が無いという人も、
是非、愛に命を燃やす美しさを体感して頂きたいと思います。