画像引用:IMDb
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【トゥルーマン・ショー】です。
生まれた瞬間からテレビのリアリティ・ショーで、
人生を365日24時間常に中継されている主人公のトゥルーマン。
人間の生きる意味を問う壮大なテーマを内包した、
ヒューマンコメディ映画の傑作です。
この映画はこんな人におススメ!!
●本当の自分を探したい人
●人生の意味を考えたい人
●兎角陰謀論などに惑わされる人
●自分の人生の主役になりたいと思う人
タイトル | トゥルーマン・ショー |
製作国 | アメリカ |
公開日 | 1998年11月14日(日本公開) |
上映時間 | 103分 |
監督 | ピーター・ウィアー |
出演 | ジム・キャリー、ローラ・リニー、 ノア・エメリッヒ、エド・ハリス |
自分の人生を疑った時に観る映画
今作は一応コメディのカテゴリーに入れましたが、
見様によっては、SFとも、サスペンスとも、ホラーとも取れる様な、
多様的で複雑なテーマを内包した奥深い作品になっています。
主人公の青年、トゥルーマンはごく普通の保険セールスマン。
愛する妻と心許せる親友がいて、平和で美しい街で平凡な暮らしを送っています。
そんな彼の生活を一変させたのが、ある日空から降ってきた大きな照明器具。
実は彼の人生はテレビのリアリティ・ショーで24時間中継されていて、
周りの人間は全て俳優で、街は巨大なセット。
世界中の視聴者に彼の人生は晒されていて、それを知らないのは本人のみ。
真に奇想天外で荒唐無稽な設定なのです。
しかし、あなたもこの様な妄想を抱いた事が一度位はあったりしませんでしょうか?
世界は全て作り物で、自分が壮大な実験対象として監視されている。
まるでSF小説の様な話ですが、これがテレビのリアリティ・ショー(或いはドッキリ企画)
だとしたらちょっとありそうな気がしてきます。
考えてみれば、ある意味では誰しもが社会という大きな力によってデザインされた
世界の中で、その人生を間接的にコントロールされていると言えるのかも知れません。
予め決められたレールの上での自由を、
自分の意思決定で歩んでいる気になっているだけとも言えるのでは無いでしょうか。
自分の人生を疑った時に、果たして何を信じて生きていけば良いのか。
そんな普遍的な命題に力強いメッセージを発する作品になっています。
無垢なる実験動物
![](https://eigahitotsumami.com/wp-content/uploads/2024/02/4cd67fb53c2cc21d3a7ac00baa78e320a31d480f8d7462a9aabdd8a668ddd7bf-1024x576.jpg)
画像引用:IMDb
主人公のトゥルーマンは礼儀正しく愛想の良い善人です。
生まれてこの方、巨大セットである街から出た事が無く、
外界の汚れを知らない無垢なる存在であると言えます。
これはアダムとイブの「エデンの園」にも置き換える事が出来そうです。
平和な街で、何不自由無く暮らしていたトゥルーマンに湧き上がる疑問。
禁断の果実である「知恵の実」を手にした事で、本当の世界を知りたいと渇望するのです。
観客である我々にとっても、今いるこの世界が誰かの手による作り物なのではと、
ふと思ったりします。
与えられた価値観、人が作った法律と戒律、望まれるままに、正しく生きる事。
それが社会の秩序の中での役割として当たり前だと思っているのが現実です。
私達も疑う事無く箱庭の中で飼い慣らされている実験動物なのでは無いのか?
壁に囲まれた世界をリアルと感じて生きている事、
それに何の疑問も感じていないのは、映画を観ている私達自身も一緒なのです。
善良なるトゥルーマンが愛し信頼する人々が皆俳優である事は、
冗談の様でもありよく考えたらとても恐ろしい事です。
世界が足元から崩れていく恐怖を味わう彼の姿には、悲しさが漂っています。
大衆の好奇の目に晒されるという事も、恐怖以外の何物でもありません。
何か失敗をした人間を、社会の総意と称して匿名で断罪する事は、
トゥルーマン・ショーをテレビの前で傍観する
あの視聴者達の心理と変わりが無いのではないでしょうか?
現代の私達の歪な価値観を、25年も前にこの映画は予見していた様です。
カリッとさっぱり
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今日のおつまみは【海老のライスペーパー揚げ】です。
はい、またしても海老です。
今日は豚挽肉と海老のミンチを合わせ、
大葉と一緒にライスペーパーで包みました。
オリーブオイルでカリっと揚げ、レモン汁を掛けてさっぱりと頂きます。
ビールのお供に最高な一皿。
本当に海老は何の料理でも美味しいですよね。
海老に悪い奴はいません。
世界の果ての向こう側
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画像引用:IMDb
空にポッカリと浮かんだ扉。
その向こうには何があるのでしょうか?
理想の世界なのか?辛辣な現実なのか?
はたまたそこは天国なのでしょうか?
私達が長い人生の旅路の末に辿り着くこの世の果ては、
やはり「死」なのかも知れません。
その瞬間、私達にはこの世界の真実が明かされるのでしょうか?
若しくは既に人生は私達に生きる事の意味を教えてくれているでしょうか?
それは誰にも分かりません。
だからこそ人はその人生を掛けて、生きる事の意味を探し続けるのかも知れません。
この映画は1つ大事な事を教えてくれています。
それはどんなに辛辣で苦しい人生でも、
与えられたものでは無く、それが自分だけの物だという事。
その為だけにこそ、最後の瞬間まで自分自身と向き合い続けるのだと。
何が本当に価値あるものなのか、トゥルーマンはずっと気が付いていたのです。
だから作られた常識に捉われず、世界の果てまで辿り着いたのだと思います。
自分の人生を疑った時に観る映画。
人は誰しも、何の為に生まれ何の為に生きるのかに迷います。
与えられた価値観、教えて貰った答えにすがってしまう生き物です。
しかしふとそれを疑った時、疑問を持った時に初めて、
人は荒波に漕ぎ出す勇気を得るのです。
例え滑稽で、無様な生き方であろうと、
自分の人生の主役であろうと足掻く姿には、
潔い美しさがあるのだと思います。
この映画は私達のエンドロールの先の人生に、
力強いエールを送ってくれています。