ヒューマンドラマ映画

映画【DESTINY 鎌倉ものがたり】おつまみ【はんぺんチーズ明太子】

画像引用:©2017「DESTINY 鎌倉ものがたり」製作委員会

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【DESTINY 鎌倉ものがたり】です。

【ALL WAYS 三丁目の夕日】シリーズの山崎貴監督のファンタジー作品。

幻想的なVFX技術を駆使した美しい映像と、

昭和を感じるノスタルジックな世界観に浸れる映画です。

この映画はこんな人におススメ!!

●ファンタジー作品が好きな人

●鎌倉が好きな人

●黄泉の国を見てみたい人

●夫婦の絆に感動したい人

タイトルDESTINY 鎌倉ものがたり
製作国日本
公開日2017年12月9日
上映時間129分
監督山崎貴
出演堺雅人、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、
中村玉緒、田中泯、三浦友和
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生まれ変わってもまた会いたいと思った時に観る映画

2022年最後のひとつまみです。

4月に始めたブログも無事に年を越せそうで嬉しい限りです。

今回の作品は【DESTINY 鎌倉ものがたり】

【三丁目の夕日】で有名な西岸良平の漫画を原作に、

同じく【ALL WAYS 三丁目の夕日】の山崎貴監督が演出をしています。

昭和ノスタルジー漂う鎌倉を舞台に、

夫婦の絆をテーマにした壮大なファンタジー映画になっています。

映画の見所は何と言っても山崎作品の最大の武器でもあるVFX。

【ALL WAYS 三丁目の夕日】で見事に昭和30年代の街並みを再現したあの視覚効果が、

今回も古都鎌倉の神秘的な雰囲気を見事に作り出しています。

この作品の世界観は実に独特で、

鎌倉の長い歴史が育んだ霊気が魔物や妖怪の類を呼び寄せ、

普通に人間と共存しているという設定です。

人は亡くなっても幽霊申請という制度を使って、この世に留まる事すら出来ます。

この一見子供だましの様な幼稚に思える設定が、

日本人の古来からの風習や死生観に通じるものに感じられてくるから不思議です。

子供の頃にお盆の風習や、昔話の鬼や妖怪に感じた何とも言えない畏敬の念。

大人になって忘れてしまった、この世とあの世が地続きで存在していた様な感覚を、

ふと思い出させてくれる物語になっています。

もうこの世にはいない大切な人に、

生まれ変わってもまた出会えたら素敵だなと思わせてくれる様な、

ノスタルジックでファンタジックな愛すべき作品になっています。

黄泉の国への冒険

ダンテの「神曲」然り、古今東西あの世を描いた作品は数多いですが、

この映画も愛する者を連れ戻す為に、主人公は黄泉の国へと旅立ちます。

鎌倉を舞台にした作品らしく真夜中に人知れず発車する、

死者だけが乗る事の出来る江ノ電に乗って。

映画における視覚効果の概念を大きく変えたと言える山崎監督の、

想像性豊かな表現が実に面白いシーンです。

人は死後何処へ行ってしまうのかという事は、

永遠の謎であり創作における普遍的テーマの一つですが、

この映画の様な黄泉の国であったらちょっと行ってみたい気もします。

ご先祖様が見ているぞと、よく子供の頃大人から叱られたりしたものですが、

死後の世界がこの映画では実に生活感豊かに描かれています。

大切な人とのこの世での別れは耐え難い悲しみですが、

黄泉の国で待っていてくれるかも知れないと考える事は、

何だか心温まる事でもあります。

この映画は荒唐無稽なストーリーでもあるのですが、

一旦そのファンタジックな設定を飲み込んでしまえば、

意外な程すんなりと実感する事の出来る、

日本人特有の考え方に沿った物語であると言えます。

そこに主人公への感情移入や、その先の感動に繋がる要素があったりするのです。

ピリ辛モンスター

今日のおつまみは【はんぺんチーズ明太子】です。

妻の簡単創作シリーズです。

この魔界からの使者のようなビジュアルのおつまみは、

フライパンにとろけるチーズを先に敷いておいて、

その上に明太子を挟んだはんぺんを乗せて焼くのがポイントだそうです。

カリっと香ばしく焼きあがったチーズの塩っけが堪らなくお酒に合います。

はんぺんは本当に優秀な万能食材ですね。

残して逝く人と残される人

画像引用:©2017「DESTINY 鎌倉ものがたり」製作委員会

人はいずれこの世を去ります。当たり前ですが。

その時は一人で旅立つ訳ですから、当然残される人がいたりします。

残された人は逝ってしまった人の残した思い出を持って生き続けます。

またあの世で会える事もあるかも知れません。

生まれ変わって別の人間同士でまた出会うかも知れません。

確かな事は誰にも分かりませんから、そこには何が起きても不思議は無いのです。

人は大切な物を失わぬ様に必死であがないます。

そこに人間の儚さや美しさや強さを感じる事が出来ます。

この作品の主人公の夫婦や、愛する妻子を残して死んでしまった編集者の姿の、

その真摯な思いの強さに心打たれます。

人間は100年にも満たない短い生涯を、

どうしてこんなにも必死で生きなければならないのでしょうか。

厭世的に考えれば、どうせ終わると分かっている事を始めるのは無意味とも言えます。

しかし自分の人生が誰かに何かを残し、

またその残された人が別の誰かに何かを残していくのならば、

それは終わらない物語なのかも知れません。

そこに人が生きる意味があったりするのかとふと思います。

生まれ変わってもまた会いたいと思った時に観る映画。

この作品は出演者達の好演もあって本当に感動的です。

稚拙な子供向けの映画だと高を括っているとちょっと勿体無いと思います。

季節外れですが、お盆の時期なんかにピッタリくる作品ですね。

是非、おススメ致します。