アクション映画

映画【キングスマン】おつまみ【ステーキプレート】

画像引用:IMDb

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【キングスマン】です。

世界中で大ヒットを飛ばしたスパイ・アクション映画。

スタイリッシュな映像と、シックなスーツスタイルがとにかくカッコいい!

理屈抜きで楽しめるエンターテイメント作品です!!

この映画はこんな人におススメ!!

●とにかくアクションが好きな人

●ガジェット好きな人

●イギリス紳士が好きな人

●パーティー映画で盛り上がりたい人

タイトルキングスマン
製作国イギリス、アメリカ
公開日2015年9月11日(日本公開)
上映時間129分
監督マシュー・ボーン
出演タロン・エガートン、コリン・ファース、
マーク・ストロング、マイケル・ケイン、
サミュエル・L・ジャクソン
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度を超えたアクションに興奮したい時に観る映画

今回は大ヒットシリーズの一作目【キングスマン】です。

これはもう終始ハイテンションで観客を釘付けにしてしまう作品です。

これでもかとアイデアを詰め込んだアクションシーンの連続に、

興奮しっぱなしで時間を忘れて没入してしまう事でしょう。

またこの作品の魅力の一つに洗練されたファッションスタイルがあります。

オーダーメイドの高級スーツに身を包み、

エレガントに立ち回るスパイ達の姿がとにかくカッコ良いのです。

往年のスパイ映画へのオマージュやパロディも満載で、

ユニークなスパイグッズの数々にガジェット好きは堪らない事でしょう。

細部にまでこだわり抜いたエンターテインメントの手本の様な作品。

出し惜しみゼロのアイデアが詰め込まれた脚本は、

観る者を休ませる事無く惹き付け続けていきます。

稀代のフィジカルセンスを見せ付けた新たなスター俳優、

タロン・エガートンを世に広く認知させた功績も忘れてはなりません。

様々な要素が見事に合致した、完成度の高い映画になっています。

スパイの人間味

スパイ映画と言えば誰しも【007】シリーズが直ぐに頭に浮かぶと思います。

殺しのライセンスを持った英国秘密情報部所属のジェームズ・ボンドは、

謎に包まれた孤高の存在として描かれています。

彼が作ったスパイのイメージはこの【キングスマン】でも踏襲され、

こだわりを持ったパロディ描写へと拍車が掛かっています。

現実にはあり得ない過剰な設定も、我々がスパイ映画に寄せるイメージを

利用する事によって強引に納得させてしまう作り方の巧さがあります。

無駄な説明を省く事で煩わしさを感じる事無く、スムーズに物語に没入出来る。

あらゆる作品が既に我々観客にもたらしている先入観を巧く逆手に取って、

実にスマートな脚本に設計されているという事です。

この映画のスパイ達は国の諜報機関では無く、紳士クラブの様な民間組織です。

日本人には余り馴染みが無いかも知れませんが、

イギリスのハイソサエティにとっての紳士クラブのステータスは今だ健在です。

選ばれた者のみが入会を許される閉じられた世界の雰囲気が、

格式と伝統を重んじる実にイギリスらしい世界観だと思います。

この紳士スパイ組織のメンバーになるべく、

うだつの上がらない街のチンピラの様な青年が必死に努力する姿が

成長物語としての縦軸を成しています。

実直で裏表の無い人物像が、現代的な新しいスパイの姿として提案されるのです。

旧態の謎多きスパイのイメージを一新する様な人間味溢れるスパイの誕生。

観客の等身大として胸すく活躍を見せる主人公の姿が、

実に当世向きでスタイリッシュだと感じます。

欲張りな一皿

今日のおつまみは【ステーキプレート】です。

英国紳士も真っ青な食欲が暴走した一皿です。

メインは牛ミスジステーキ。

付け合わせは蓮根とヒラタケのソテー。

レモンパセリソーセージのソテー。

ガーリックバゲット。

人参のラペ。

ジャガイモのバターソテー。

今日は遅ればせながらボジョレー・ヌーヴォーで乾杯しました。

引き継がれる伝統

画像引用:IMDb

この物語のもう一つの軸は伝統の継承です。

コリン・ファース演じる凄腕のスパイから、

タロン・エガートン演じる新人スパイへのバトンタッチ。

王室文化が象徴する伝統の図式が、

普遍的な親子間や、友情に置き換えられ描かれています。

子の無い親と、親の無い子として、

疑似的な親子関係を感じさせる二人の姿はスタイリッシュな映画の中にあって、

心温まるヒューマニズムをもたらしています。

互いの期待や不安を思慮しつつも、ぶつかり合いまた理解を深める。

そんな人間関係の深さがこの作品をより興味深いものにしています。

主人公の青年は現代的なお調子者の面も多々あるのですが、

情に厚く、正義感に溢れた人物です。

シリーズ一作目として彼の成長、

キングスマンに成るまでを重点的に描いた事が作品の成功に繋がっています。

本当に見事としか言いようの無い、完璧に近い脚本なのでは無いでしょうか。

度を超えたアクションに興奮したい時に観る映画。

以降の続編も負けず劣らずの大ヒット。

過激な描写が多々あるにも関わらず、

嫌悪感を抱かせない上品さが魅力の作品。

観る者を選ばない、オールマイティな映画だと思います。