画像引用:IMDb
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【ブルース・ブラザーズ】です。
帽子、スーツ、ネクタイ、サングラス全て黒ずくめの危険な二人組。
荒唐無稽なストーリー展開と迫力のカーチェイス。
そして何より超豪華ミュージシャン達による迫力のライブシーン。
全てが規格外の伝説的エンターテイメント作品のおススメです!
この映画はこんな人におススメ!!
●伝説のミュージシャン達のパフォーマンスが観たい人
●とにかくカーチェイスに目が無い人
●近頃ちょっと元気が出ないという人
●ハリウッドの本気のナンセンスを味わいたい人
タイトル | ブルース・ブラザーズ |
製作国 | アメリカ |
公開日 | 1981年3月28日(日本公開) |
上映時間 | 133分 |
監督 | ジョン・ランディス |
出演 | ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、 キャブ・キャロウェイ、ジェームス・ブラウン、 アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ |
とにかく元気を出したい時に観る映画
ブルース・ブラザーズが後のポップカルチャーに与えた影響は甚大でした。
この映画を知らない世代でも、彼等の全身黒ずくめのスタイルは
どこか見覚えがあることでしょう。
クールで切れ味鋭いユーモアと、ちょっと間抜けで憎めない茶目っ気、
歌って踊ってのエンターテイナーでもあり、札付きの悪。
アメリカの人気TV番組「サタデー・ナイト・ライブ」にて人気キャラクターとなった、
ジェイクとエルウッドの2人組がスケールアップしてスクリーンで大暴れします。
ソウルミュージック、R&B、カントリーミュージックにゴスペルなど、
アメリカの大衆音楽へ対するリスペクトの精神を感じさせるシーンの数々。
シカゴの市街地での本物の車を何台も横転させる規格外のカーアクションシーン。
伝説のミュージシャン達との軽妙なやり取り。
その全てがナンセンスでブラックなギャグに彩られ、
強烈な個性を持ったブルース・ブラザーズのドタバタ振りに圧倒させられます。
どんなに気分が塞いでいる時でも、自然と笑ってしまう。
気が付くと元気になってしまう。
そんな力を持った素晴らしい作品です。
世界の中心でブルースを叫ぶ
![](https://eigahitotsumami.com/wp-content/uploads/2023/11/7acdc70cc203c2b4.jpg)
画像引用:IMDb
物語はブルースブラザーズの兄、ジェイク・ブルースがイリノイ州のジュリエット刑務所を
出所する所から始まります。
彼等は自分達が育った孤児院が固定資産税の滞納で閉鎖の危機に瀕している事を知り、
バンドを再結成して資金を集める事を思いつきます。
かつてのバンド仲間を集める旅に出る2人。
そこで数々の騒動を巻き起こしながらも、
起死回生のコンサートに向かっていくというストーリーです。
やる事なす事が滅茶苦茶な2人の大暴れ振りと、
ジェームス・ブラウンやアレサ・フランクリンなどの伝説のミュージシャン達が
次々と登場して迫力の歌唱シーンを演じるのが見物です。
法の範疇に収まる事の無いブルースブラザーズは常に警察に追われ、
トラブルを起こし続け挙句の果てにはナチス組織に命を狙われる羽目に。
それでも我が道を突き進むブルースブラザーズのタフネス振りは破格です。
彼等の心には「音楽」の力を信じる揺るぎない精神が宿っているかの様。
まるで自分達が世界の中心であるかのような振る舞いや言動は、
一見ならず者の戯言の様でも、
そのピュアで真っ直ぐな所に次第に応援したくなってきてしまいます。
アメリカという多民族・多宗教の国で、様々な軋轢と混乱の歴史の中、
この常識破りのブルースブラザーズの活躍は、
大衆のフラストレーションを吹き飛ばしてくれる効能があったのだと思います。
いつの時代も品行方正のスーパーヒーローよりも魅力的に映ってしまうのが、
タフなアンチヒーロー。
アメリカン・ニュー・シネマの時代に登場した新しいアメリカのヒーロー像の
究極版として、この黒ずくめの兄弟は実にセンセーショナルな存在でした。
ピリッとした批判精神
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今日のおつまみは【わさび菜のかき揚げ】です。
生で食べても美味しいわさび菜ですが、
今日はよく水気を切ってかき揚げにしました。
独特の苦みとピリっとした味わいを感じつつ、
サクッと揚がった所にしらすをトッピング。
よく冷えたビールにピッタリのメニューです。
音楽は生きる希望で出来ている
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画像引用:IMDb
この映画の誕生は正に奇跡的な偶然と必然の妙でした。
ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドによる「サタデー・ナイト・ライブ」の
ワンコーナーで演じたバンドコントが仲間内で評判となり本格的に音楽活動を始めます。
元々ブルースに造詣が深かったダン・エイクロイドがジョン・ベルーシに
ブルースを教え、ライブバーで演奏活動を開始します。
数々のミュージシャン達と親交を深め、ライブ活動や楽曲制作に励み、
「サタデー・ナイト・ライブ」でも演奏を披露し人気を高めていきます。
ブルースやR&Bにジャズやロックも取り入れて、様々なミュージシャンのパロディを
しながら作り上げられたブルース・ブラザーズのキャラクターと音楽は、
1978年のアルバム「ブルースは絆」で大成し大ヒットを記録します。
そしてこのキャラクターを活かしてダン・エイクロイドが執筆した脚本を元に、
ジョン・ランディスの演出で見事なスラップスティック作品として結実したのです。
違法行為も辞さない無法者のブルースブラザーズですが、
彼等の音楽の根底にあるのは生きる希望。
歌う事や踊る事の掛け替えの無い喜びが全身から溢れ出ている所に、
観る者は感動し笑ってしまうのです。
アメリカの低所得層の鬱屈が、跳ね上がって来る様な爽快さ。
その力強さを体現した様なキャラクターでした。
彼等が自分達の育ちのルーツである孤児院を助ける為に立ち上がるという、
取って付けた様な設定も心憎い演出に感じてしまいます。
稀代のエンターテイナーであったジョン・ベルーシはこの映画の公開後、
しばらくしてドラッグの過剰摂取で夭折してしまいます。
33歳という短い人生を爆走機関車の様に駆け抜けたベルーシの雄姿。
天才は脆く儚いものなのかも知れませんが、
彼が遺した偉大な功績は今日も色褪せません。
とにかく元気を出したい時に観る映画。
音楽は常に生きる希望で出来ている。
これはブルース・ブラザーズが教えてくれた本当に大切な宝物だと思います。
映画は抱腹絶倒のナンセンスギャグに満ちていますが、
時代の洗礼を受けた【ブルース・ブラザーズ】という作品には、
映画に関わった先人達の人生の光と影が深い陰影を与えている様に思えます。
映画が単なるエンターテイメントであるだけでなく、
時代を映す鏡である事を思い出させてくれる作品です。