ドキュメンタリー映画

映画【ディエゴ・マラドーナ 二つの顔】おつまみ【鶏と大豆のレモンクリーム】

画像引用:IMDb

こんにちは!ころっぷです!!

今日の映画は【ディエゴ・マラドーナ 二つの顔】です。

2020年に亡くなったサッカー史上最高のスタープレーヤー。

英雄の栄光と挫折にまみれた激動の生涯を、

貴重な未公開映像で振り返るドキュメンタリー作品です。

この映画はこんな人におススメ!!

●サッカーの歴史に興味がある人

●マラドーナの生涯に興味がある人

●英雄の光と影を観たい人

●人間の強さと弱さを観たい人

タイトルディエゴ・マラドーナ 二つの顔
製作国イギリス
公開日2021年2月5日(日本公開)
上映時間130分
監督アシフ・カパディア
出演ディエゴ・マラドーナ

成功と挫折の波乱の人生が観たい時の映画

好き嫌いを別にすれば、フットボールの歴史の上で

ディエゴ・マラドーナを最高のプレーヤーとする事に異論を挟む余地は無いかと思います。

全盛期の圧倒的なプレーはまさに「神の子」と称されるに値するものでした。

個人的には現役時代の彼のプレーをリアルタイムで観た世代では無いですが、

数々の伝説のプレーは常識を遥かに超えたものだったと思います。

この映画でも彼のプレーが如何に規格外のものであったかが分かります。

そしてこの映画のタイトルにもある様に、彼には二つの顔がありました。

偉大なフットボールプレーヤーとしての表の顔と、

薬物依存と破天荒な実生活の裏の顔。

その人間としての強さと弱さを描き、

何が彼の人生を狂わせていったのかを考えさせる映画になっています。

サッカーに然程興味が無い人でも、

人がその成功と引き換えに何を失っていくのかという、

波乱のノンフィクションに引き込まれていく事と思います。

栄光の人生

画像引用:IMDb

マラドーナの表の顔は勿論、偉大なフットボールプレーヤーとしての顔です。

アルゼンチンの名門クラブ「ボカ・ジュニアーズ」で頭角を表し、

スペインのビッグクラブ「バルセロナFC」に移籍します。

しかし環境の変化に馴染めずに満足な結果が得られず、

ピッチでの乱闘事件などでクラブと衝突した結果、

再びイタリアの「ナポリ」に移籍します。

このナポリの地で、マラドーナは数々の重要な試合で結果を残し英雄となります。

まさに彼のキャリアの全盛期だった訳ですが、

その裏ではマフィアとの繋がりや、コカイン中毒問題、

毎晩の乱痴気騒ぎなど素行面で大きな問題を起こします。

極度のプレッシャーからの解放の為であったのか、

元々の彼の心の弱さであったのか、

スタープレーヤーとしての栄光の影には常に孤独な顔を持っていた様です。

確かに人々のサッカーに対する思いの強さは我々の想像を絶するものだと思います。

そこで勝ち続け、結果を出し続ける事のプレッシャーは計り知れないものがあります。

その中で自らを追い込んで鼓舞する精神力は並大抵のものでは無いでしょう。

当時の映像は狂騒の中でふと見せる、マラドーナの虚ろな表情を捉えています。

どこか遠くを見つめ、何か助けを乞う様な寂しげな顔がそこにはあります。

常に周りの期待に応えて来た英雄の孤独。

そして彼を英雄視するファンにも、彼を敵視するアンチにも、

振り回され続けてきた英雄の悲しさもそこには感じさせます。

おつまみの二つの顔

今日のおつまみは【鶏と大豆のレモンクリーム】です。

大好物の鶏とヘルシーな大豆をレモンクリームソースで

さっぱりと頂きます。

満足感のあるボリュームでおつまみとしてもご飯のおかずとしても重宝な、

二つの顔を持つメニューです。

我が家の鶏肉の消費量は凄まじく、

ほぼ2日に1回は食卓に上っている様な気がします。

家計にも優しい鶏に感謝。

栄光からの転落

画像引用:IMDb

1986年のメキシコワールドカップで母国アルゼンチンを優勝に導き、

セリエAでも弱小チームだったナポリを優勝させる栄光を掴んだマラドーナ。

その天才的なプレーと、圧倒的なカリスマ性で唯一無二の英雄として神格化されました。

しかし彼の人生が大きな転機を迎えたのも、4年後のワールドカップがきっかけでした。

1990年のイタリアワールドカップ。

マラドーナ率いるアルゼンチンは、準決勝で地元イタリアと対戦します。

しかも試合が行われたのはマラドーナが在籍するナポリのスタジアム。

クラブチームの英雄がこの試合では相手チームの中心選手という皮肉。

母国イタリアの優勝を願う国民の心情は複雑でした。

そして試合はアルゼンチンが勝利します。

失意のどん底に叩き落されたイタリアの国民の敵意は、

掌を返した様にアルゼンチンの英雄に向けられてしまいます。

兼ねてよりのコカイン中毒状態だったマラドーナはイタリアのサッカーリーグから

追い出される様な形になり、母国アルゼンチンで逮捕されてしまいます。

英雄からの転落。

身から出た錆とは言え、世間のバッシングは余りに苛烈なものでした。

一人のサッカー選手という枠を大きく超越し、

世界的な有名人であったマラドーナの生涯には、

常に多くの民衆の好奇の目に晒されていました。

プライバシーなど無い様な、どこにいても人だかりに揉みくちゃにされる生活。

それが何年も続く様な狂乱の人生に、

マラドーナは疲れ切ってしまいます。

いつの時代も有名人の払う代償というものには理不尽が付き纏います。

イギリス王室のダイアナ妃も、マイケル・ジャクソンも。

貧しい幼少時代を過ごしたマラドーナがサッカーで手に入れた輝かしい栄光は、

その華々しさと共に、どこか暗い影を持つ悲しいイメージを持ち合わせます。

改めて幸せとは何だろうかと考えさせられてしまいます。

成功と挫折の波乱の人生が観たい時の映画。

偉大なフットボールプレーヤーの光と影。

貴重な映像の数々で本当に興味深い作品でした。

サッカーファンでなくとも、

波乱の人生のドキュメントとして実に内容の濃い作品になっているのでおススメです!