画像引用:IMDb
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【オアシス】です。
前科者と障害者の恋を描いた、衝撃的なラブストーリーです。
この映画はこんな人におススメ!!
●純粋な愛に飢えている人
●世間の偏見なんて気にするな!な人
●韓国の文化に興味がある人
●価値観を壊してくれる様な、強烈な作品に飢えている人
タイトル | オアシス |
製作国 | 韓国 |
公開日 | 2004年2月7日(日本公開) |
上映時間 | 132分 |
監督 | イ・チャンドン |
出演 | ソル・ギョング、ムン・ソリ、アン・ネサン |
誰にも理解されない恋に堕ちた時に観る映画
今日の映画はちょっと強烈です。
観る者を選ぶ作品だという事を先に言っておきます。
障害者との恋愛を扱った作品で、かなりキワドイ描写もあるので
ある種の覚悟を持って鑑賞することをお勧めします。
でも最後まで観れば、脳内を高圧洗浄した位の浄化作用があるんじゃないでしょうか。
映画の多様性を強烈に実感出来るし、何よりも美しい作品です。
閉ざされた世界に差し込む光
恋愛映画の定石には「叶わぬ恋・許されぬ恋」という二大勢力があります。
どちらも超えるべきハードルが高い程に盛り上がり、感情移入のしやすい状況を作ります。
しかしこの映画の場合、誰にも少なからず当てはまる普遍性という物を完全スルーし、
ただただ主人公2人きりの閉ざされた世界の純粋性のみを垂れ流します。
それはもう潔い位に。
そこに倫理観や価値観なども霞む程の、圧倒的かつ宿命的な愛が描かれています。
何が正しくて、何が間違っているかという感覚の外側に、
本来あるべき姿を剝き出しにした、人間の素描を眼前に突き付ける映画なのだと思います。
シンプルに肉を食すこと
今日のおつまみは冷しゃぶサラダ。
茹でた豚ロース肉をキャベツと胡瓜のサラダに乗せ、素揚げした茄子が添えられています。
我が家ではいつもだったら胡麻ダレで頂くのですが、
今日は韓国映画を観ているという事で、白菜キムチをたっぷりと乗せ、
スタミナ満点のメニューにアレンジしました。
これがまたバーボンソーダに良く合います。
シンプルな料理は余計な物を削ぎ落した末に辿り着く一つの境地ではないでしょうか。
焼いただけ、茹でただけ、和えただけ。
素材の力強さをダイレクトに味わうには、これが一番なのかも知れませんね。
記憶の中の心象風景
画像引用:IMDb
映画って古い記憶と結びつく事があるんです。
忘れていた人や風景をふと思い出したり、その時の空気感とか音とか匂いとかを
やけにリアルに感じられる様な事があったり。
この映画を観ていて子供の頃の記憶がふと蘇りました。
登場人物の脳性麻痺の女性が1人眠る部屋で、窓からの街の灯りが暗い部屋を
ほんのりと照らしています。
壁に掛けられた絵に窓の外の立ち木の影が揺れます。
この女性はその木の影が恐ろしくて眠れないでいたのです。
眠れない長い夜に、部屋の壁や天井をじっと見て、庭の虫の音に耳を澄まし、
まんじりともせず過ぎる時間の焦燥に汗を掻いた幼少の自分を思い出しました。
あの永遠にも感じた時間も、こんな所でフィルムに収められていたんだなぁと思いました。
映画って本当に不思議です。
何気ないシーンのふとした風景や、他愛ない台詞や、誰かの表情だったり、仕草だったり、
およそ映画の本筋とは無関係の何かの要素に、強烈に刺さる事があるんです。
それはめちゃめちゃ個人に勝手に刺さる棘なんですよね。
力のある映画は本当に鋭利な棘を持っています。
気を抜いてると心臓を一刺しです。