画像引用: (c)2017 映画「オトトキ」製作委員会
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【オトトキ】です。
日本を代表するロックバンド,
【THE YELLOW MONKEY】のドキュメンタリー映画です。
2016年に再集結したメンバーの素顔を捉えた貴重な映像。
迫力のライブや、バンドの秘話などファン必見の内容になっています。
この映画はこんな人におススメ!!
●THE YELLOW MONKEYのファンの人
●ロックバンドの絆を見たい人
●音楽の力を体感したい人
●カッコいい大人達に学びたい人
タイトル | オトトキ |
製作国 | 日本 |
公開日 | 2017年11月11日 |
上映時間 | 125分 |
監督 | 松永大司 |
出演 | 吉井和哉、廣瀬洋一、菊地英昭、菊地英二 トニー・ヴィスコンティ |
永遠のロック少年達に学びたい時に観る映画
突然ですが、皆さんは音の出ない楽器を持っていた事ってあるでしょうか?
僕のそれは木製の布団叩きでした。
1997年の夏。高校生にもなって幼稚過ぎますが、
THE YELLOW MONKEYの6枚目のアルバム【SICKS】を頭から最後の曲まで、
布団叩きを掻き鳴らしながら毎日の様に大声で歌っていました。
目を閉じればそこは大観衆で埋め尽くされた日本武道館のステージ。
僕にとって正にこのバンドが青春そのものでした。
THE YELLOW MONKEY
1992年デビューの4人組のロックバンドです。
数々のヒット曲を世に放ち、2004年に解散。
その後メンバーそれぞれの音楽活動を経て、2016年に再結成します。
この【オトトキ】という作品は、
彼等が12年振りにバンドを再始動する姿をありのままに映し出しています。
ロックスターとしての表の顔と、素の人間性に迫った貴重な映像の数々。
ファンは勿論必見ですが、音楽ドキュメンタリーとしても
リアルで感動的な作品になっています。
長いキャリアの中でロックバンドが辿り着いた境地。
50歳を超えた永遠のロック少年達の飾らない生き様が胸を熱くさせます。
そこにいつもある音楽
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画像引用: (c)2017 映画「オトトキ」製作委員会
映画の中で印象的なのが、
彼等がインディーズ時代から慣れ親しんだホームグランドでもある
渋谷のライブハウス「ラ・ママ」での無観客ライブのシーン。
あえて客無しで行われたこの演奏に、彼等の強い絆と歴史の重みを感じます。
再結成を果たしたバンドは世に数多くありますが、
彼等が生み出してきた楽曲の現在地がシンプルに表現されていて、
このバンドが類稀なライブバンドであることが如実に分かります。
メタルやハードロック、イギリスのグラムロックなどを下地に、
日本の歌謡曲のノスタルジックで妖艶な雰囲気を取り入れた独特の楽曲。
吉井和哉のシンプルだけど深く心に響く歌詞の世界。
パワフルかつ繊細な高い演奏技術。
何よりステージに立つ姿が日本人離れしたカッコ良さのバンドなのです。
何十年も彼等の音楽を聴いてきて、まだ進化している事に驚かされたりします。
様々な経験と挫折がバンドを強くし、同じ曲を演奏していても違って聞こえてくる。
人間の底力というか、こうやって歳を重ねる事も出来るのかという姿を
まざまざと見せつけられた様な気持ち。
そこにいつもあった音楽が何て有難くて尊いものかと教えられました。
この音楽の中に自分のあの頃の1分、1秒の全てが封じ込まれている。
その音楽を聴けば一瞬であの頃の自分に戻ってしまう。
自分の部屋で布団叩きを掻き鳴らしながら大声を張り上げている高校生に言ってやりたい。
このバンドを見続けなさいと。
エンドレスなおつまみ
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今日のおつまみは【串玉こんにゃく】です。
色とりどりの一口玉こんにゃくが爪楊枝で団子状に。
妻の手作り味噌、和辛子、柚子胡椒の味変ディップで永遠に食べていられます。
ポップなセンスで骨太の大和魂を感じられるおつまみ。
これは正にTHE YELLOW MONKEYですね。
バンドは家族
![](https://eigahitotsumami.com/wp-content/uploads/2023/09/photo_1.jpg)
画像引用: (c)2017 映画「オトトキ」製作委員会
映画の劇中、ボーカルの吉井和哉はしみじみと言います。
自分にとってバンドは家族であると。
それは不満があっても取り替えられない、
唯一無二の存在であると。
音楽を生業にするという事は想像を絶するプレッシャーがあるんだと思います。
ソングライターとして己の人間性を曝け出さなければならない中で、
吉井和哉の孤独は彼にしか分からないものだと思います。
そんな彼が再び「家族」と呼ぶバンドに戻って生き生きと歌い、
楽しそうにステージを重ねる姿はファンの一人として本当に嬉しい事です。
音楽に限らず、人に何かを与える人間は、
与えられる有難みを知っていなければと感じました。
彼等がロックバンドとして最も強力な武器を手にしている事が、
このドキュメンタリー作品からありありと伝わってきました。
何気ない瞬間にも、「家族」の様に与え合う姿。
それがステージでの連帯感に繋がって聴衆を魅了するのだと思います。
永遠のロック少年達に学びたい時に観る映画。
今回はころっぷも完全に高校生の時代に戻ってしまいました。
大人になって買ったアコースティックギターが、
部屋の片隅で寂しそうにしているのが目に入り、
練習しようかな、とふと思ったりしました。
ファンの方もそうでない方も、
きっと青春を思い出して胸熱くなる作品だと思います。
【オトトキ】
時を越えた音に感謝。