画像引用:(c) 2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【RRR】です。
インド映画史上最大のヒット作品。
問答無用の圧倒的なエンターテイメント。
驚愕の映像世界と熱すぎる物語は一生物の体験となる事でしょう。
この映画はこんな人におススメ!!
●最近ちょっと元気が無いという人
●アクションとダンス両方見たいという欲張りな人
●未体験のゾーンに入りたい人
●3時間ツッコミ続けたい人
タイトル | RRR |
製作国 | インド |
公開日 | 2022年10月22日(日本公開) |
上映時間 | 182分 |
監督 | S・S・ラージャマウリ |
出演 | N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア、ラーム・チャラン、 アジャイ・デーヴガン、アーリヤー・バット |
映画の底力を感じたい時に観る映画
今回は超絶ハイテンション映画のおススメです。
そんな馬鹿な!というツッコミを3時間耐久で続ける覚悟を持ってご鑑賞下さい。
インドと言えば言わずと知れた世界一の映画大国です。
制作本数で言えばアメリカの3倍。断トツ世界一。
そしてインド映画と言えば1995年に世界的に大ヒットした、
【ムトゥ 踊るマハラジャ】を思い出す方も多いと思いますが、
この【RRR】はその記録を抜いて歴代NO1ヒットとなりました。
その圧倒的なエンターテイメント性が口コミ評価で話題になり、
誰も予想しなかった様な社会現象になりました。
この映画は徹頭徹尾、観客を楽しませる要素に満ち満ちています。
3時間という長尺にも関わらず、一切退屈を感じる事の無い娯楽の全部乗せ。
笑いあり、アクションあり、友情あり、ダンス・歌唱あり。
その全てが信じられないクオリティで目を釘付けにします。
正にインド国民14億人のエネルギーの坩堝。
観たら必ず人に勧めたくなる映画の代表格であると思います。
分かりやすさは正義
映画はイギリス統治下時代のインドが舞台。
イギリス人によって連れ去られた一人の少女を取り戻す為に、
デリーに仲間と潜伏するビームと、
それを捜査する警察官のラームとの友情を描いています。
敵対する関係性を持った二人が固い友情に結ばれ、
互いを兄弟の様に慕う中で、いつ真実が露見してしまうのかという
ハラハラが物語を引っ張っていきます。
純粋で清い心を持つ二人の友情を育むシーンが兎に角熱い。
一昔前の青春映画でも中々見掛けない様な清廉とした二人の佇まいは、
細分化され、ミニマムな興味に囲い込む様な現代のエンターテイメントと、
逆行するかの様なド真ん中でドストレートな表現です。
見ているこっちが恥ずかしくなる様な描写にも関わらず、
いつの間にか主人公の2人の人間性に惹かれている事に気付かされる。
とても分かりやすくて、複雑なプロットなど必要としない清々しさがここにはあります。
猪突猛進過ぎて、ちょっと引く位に潔い演出。
無駄な逡巡の無い単純な物語。
映像の迫力と過剰なアクションの連続が観客の脳内を完全に麻痺状態に陥らせます。
この分かりやすさの絶対的な正義は、
かつてのエンターテイメントの神髄でもあったはずです。
一周回って奇跡的なタイミングで圧倒的に観客の心を掴んでしまった今作品。
生まれるべくして、生まれた宿命のインド映画であると言えるでしょう。
おつまみの正義
今日のおつまみは【海老のマヨネーズ炒め】です。
言わずと知れた中華の鉄板メニュー。
お酒のお供として最強の一品です。
ロバート・ゼメキス監督の名作映画【フォレスト・ガンプ】に、
海老をこよなく愛するババという登場人物がいますが、
うちの妻の海老好きは彼に勝るとも劣らないレベルです。
確かに海老は何にしても美味しいですよね。
美味しいは正義。
栄養やカロリーも確かに気にはなりますが、
美味しくなくっちゃ楽しくないですよね。
固定概念を吹き飛ばすエネルギー
画像引用:(c) 2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
長い映画の歴史に於いて、
既にあらゆるアイディアは出し尽くされ、
物語は語り尽くされたと感じる人もいるかも知れません。
大ヒット作やアカデミー賞受賞作と言っても、
過去の作品の焼き直しか寄せ集めのパズルでしかなく、
全く新しい映画を発明する事は不可能なのかも知れません。
しかし映画とは、楽しませる事に重点を置いたエンターテイメントであるが故、
どんな手段を取ろうと観客を虜にすれば勝ちの世界なのです。
この【RRR】は正に開き直った人間の強さ。
形振り構わない娯楽に特化した映画作りが徹底されています。
大味なストーリーや価値観の揺らぎなどにいちいちツッコミを入れていたら、
そもそも物理的ルールを無視した超絶アクションの連続なので切りがありません。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という言葉がありますが、
過剰な演出の熱には飛び込んでこそ感じられる爽快感が確かにあります。
本当に馬鹿馬鹿しくて涙を流しながら笑ってしまいます。
映画の底力を感じたい時に観る映画。
その世界観に全身で浸る為にも、是非劇場で鑑賞する事を強くおススメします。