コメディ

映画【スクール・オブ・ロック】おつまみ【黒酢豚】

画像引用:© 2003 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 

この映画はこんな人におススメ!!

●ハードロックが好きな人

●夢を諦め切れない人

●何か夢中になれるものを探している人

●自由に解き放たれたい人

タイトルスクール・オブ・ロック
製作国アメリカ
公開日2004年4月29日(日本公開)
上映時間108分
監督リチャード・リンクレイター
出演ジャック・ブラック、ジョーン・キューザック、マイク・ホワイト、サラ・シルバーマン

夢を諦められない全ての大人が観るべき映画

コメディ映画の第一の存在意義は勿論笑える事。

そしてそれによって日常の些事を忘れさせ、

劇場から一歩足を踏み出す時に少しだけ元気になっている事なのです。

その意味ではこの【スクール・オブ・ロック】という作品は

多くの人にとって及第点となると言えます。

難しい事やややこしい事は一切ありません。

ただただ単純で楽しくて悪い人間の出てこない安心感があります。

主人公は箍の外れた変人。

しかし真っ直ぐな純真さで

周りの人間を強引に引っ張っていく求心力があります。

ロックミュージシャンという夢をいい歳しても諦められないダメな人間。

人徳も才能も努力もしない人間ですが、

ただ一つ音楽に対する情熱だけは誰にも負けないものがあります。

嘗てのコメディ映画のスター達の代表作でも散見出来る、

強烈な個性を持った主人公がとんでもない場違いな状況に陥るパターン。

例えばエディ・マーフィー主演の【星の王子 ニューヨークへ行く】や、

ウーピー・ゴールドバーグ主演の【天使にラブソングを】など、

訳ありのシュチュエーションが登場人物達を追い込む度に、

私達観客は無責任にそれを笑う事が出来るのです。

ジム・キャリーに負けず劣らずの顔芸を持つ、

ジャック・ブラックの魅力が爆発した今作。

テンポの良い脚本と要所を押さえる確かな演出。

監督はイーサン・ホーク主演のビフォア・シリーズや、

2014年公開の【6才のぼくが、大人になるまで。】で高い評価を集めた、

リチャード・リンクレイター。

馬鹿馬鹿しくも感動的で、

圧倒的なテンションで駆け抜ける108分にきっと目が離せない事でしょう。

子供の様な大人と大人の様な子供達

画像引用:© 2003 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 

ロックミュージックをこよなく愛する主人公のデューイは、

傍若無人な態度が仇となり自らが作ったバンドからクビにされてしまいます。

金なし、職なし、住む場所なしの彼は、

嘗てのバンドメイトが恋人と住むアパートに居候中。

しかしそこも家賃滞納で追い出され掛けてしまい、

追い込まれた彼はあろう事かそのバンドメイトになりすまして、

名門小学校の臨時教師として働き始めてしまうのです。

荒唐無稽でかなり滅茶苦茶なストーリーなのですが、

優秀な子供達と駄目な大人との掛け合いが絶妙に面白くて、

ついつい引き込まれてしまう巧い作りになっているのです。

型破りで自己中心的ながら、

生徒達の個性を尊重し特性を伸ばそうとするデューイの姿に、

やがてクラス全員が同じ目標に向けて団結していきます。

進学校に通う名家の子女として、

将来有望ながら抑圧された立場に置かれていた生徒達が、

まるで子供のまま大人になった様なデューイと触れ合う内に、

子供らしい笑顔を取り戻していく過程が丁寧に描かれていきます。

自分らしさを尊重される事、そして役割を与えられる事による責任感が、

子供達の自主性を結果として伸ばし、大きく成長させる所が

この映画のテーマとなっているのです。

楽器が得意な子供も、歌が得意な子供も、

衣装が作れたり、照明を設計したり、マネージメントをしたり。

適材適所の個性重視教育を図らずも実践する敏腕教師になってしまうという、

ブラックジョークの様な展開が笑いと感動を呼ぶのです。

おつまみ・オブ・ロック

今日のおつまみは【黒酢豚】です。

いよいよ暑さ全開の夏に突入しました。

こんな時は黒酢の力でスタミナを付けましょう。

ピーマン、カボチャ、玉葱の野菜の力と、

豚肉のビタミンで夏バテ対策!

食材の個性を伸ばし、

カルディ様の絶品ソースが熱いステージを演出します。

ご飯のお供にも、

勿論ビールのアテにも。

人生のスポットライト

画像引用:© 2003 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 

主人公のデューイが既に人生の落伍者とも言える落ちこぼれ。

決して褒められた人物では無いのです。

しかし一つの事を変わらず好きでい続ける事。

時には周りの迷惑さえも厭わずに突き進む事。

それが結果として誰もが一度は人生のスポットライトを浴びるという

希望に繋がっていくのです。

ロックミュージックがその長い歴史の中で、

愚直なまでに変わり映えのしないメッセージを送り続ける様に。

周りから何と言われようと好きな事にのめり込んでいくそのパワー。

それがダイレクトに伝わってくるからこそ、

この映画は多くの観客の支持を得ました。

コメディとは荒唐無稽でありながら同時にどこまでもリアルなのです。

この世に完全無欠で完璧なヒーローなどいません。

心のどこかに闇を持つ人間だからこそ、

人の痛みを知り、優しくなれるのだと思います。

この作品はテレビドラマシリーズや舞台化もされ、

長く人々に愛されています。

公開当時まだ幼かったバンドメンバーの子役達と、

ジャック・ブラックが再会して楽器を演奏する動画などもあったりして、

心温まる交流が続いていたそうです。

主演のジャック・ブラックの風貌がどこか「金八先生」とも通じる様な気もしたり、

自然と親しみの沸く正に当たり役であったのだと思います。

夢を諦められない全ての大人が観るべき映画。

子供達は成長と共に現実を知り、

社会に揉まれ、いつの間にか自分の夢を手放す時がくるかも知れません。

しかし中にはその流れに逆行する様に現実を拒絶し、

夢の中でもがき続ける大人もいたりします。

そんな夢中になれるものが一つでもある人生というのは、

何だか羨ましい様な気もします。

また大人だっていくつになっても

青春を始められるというエールにもなっています。

少し気持ちが疲れてきたななんて時には、

デューイのハイテンションな生き様を見て、

明るい気持ちになって貰えたらなと思ったりします。