画像引用:IMDB
こんにちは!ころっぷです!!
今日の映画は【グラディエーター】です。
2000年公開のリドリー・スコット監督の史劇スペクタクル作品。
第73回アカデミー賞では見事作品賞を受賞しています。
大迫力のアクションシーンと魂の復讐劇。
手に汗握る大興奮の大長編映画です!
この映画はこんな人におススメ!!
●古代ローマの世界観を体験したい人
●お金の掛かった映像が観たい人
●男臭いドラマが好きな人
●復讐劇が好きな人
タイトル | グラディエーター |
製作国 | アメリカ |
公開日 | 2000年6月17日(日本公開) |
上映時間 | 155分 |
監督 | リドリー・スコット |
出演 | ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、 コニー・ニールセン、オリヴァー・リード、 ジャイモン・フンスー、リチャード・ハリス |
不屈の精神を学びたい時に観る映画
今回はこれぞスペクタクル映画!という様な作品のおススメです。
ハリウッドきってのヒットメーカー、リドリー・スコット監督最大のヒット作。
莫大な製作費の元、史実に創作をふんだんに取り入れて、
絢爛豪華で驚異的な映像美の熱いドラマを描いていきます。
この映画の最大の魅力は何と言っても大迫力の映像です。
帝政ローマ時代の風景が巨大なセットとCGで描かれていますが、
そのクオリティーとスケールの大きさは言葉を失う程。
細部に至るまで精巧に作り上げられた美術や衣装。
その驚くべきリアリティの中で繰り広げられる迫力のアクションシーン。
老若男女問わず血沸き肉躍る理屈抜きのこのエンターテイメント性は、
他の追随を許しません。
残虐な皇帝と一人の奴隷剣士との因縁に満ちたストーリーも、
まさに王道の物語。
各映画賞を総ナメにし、かつ記録的な大ヒットとなったこの作品には、
映画の歴史の伝統と格式が漂っています。
相容れぬ者たち
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画像引用:IMDB
時は帝政ローマ時代。
皇帝アウレリウスの治政下で主人公のマキシマスは絶大な信頼を得る将軍でした。
ゲルマニア遠征においても軍を率い見事な統率力でローマ軍を勝利に導きます。
そんなマキシマスが老境の皇帝アウレリウスに
後継に指名されたのをキッカケに皇位継承争いに巻き込まれ、
皇帝の世継ぎのコモドゥスの計略により妻子を殺され追放されてしまいます。
正直者で周りからも慕われていた主人公のマキシマスが、
あれよあれよという間に窮地に立たされ全てを失ってしまうまでの映画前編。
そしてそこから這い上がって復讐を果たしていくまでが映画後編という感じです。
非常に重厚で長大なドラマの中に、「愛情」「友情」「親子の絆」「赦されぬ関係」などの
テーマが盛り込まれ、これでもかと観客の感情を煽っていきます。
これだけ欲張りな脚本でありながら、全編通して中弛みを全く感じさせないのは、
リドリー・スコットの堅実な演出と見事な撮影がもたらすリアリティの賜物。
その観る者を当事者として引き込んでしまう世界観の構築こそ、
ハリウッドマネーとその技術の高さが為す尋常で無いクオリティなのです。
出演陣の演技力も最高水準で、主演のラッセル・クロウの凄みある演技は、
余りの迫力に言葉を失う程。
暴君コモドゥスを演じたホアキン・フェニックスの対照的な繊細ゆえに
虚勢で生きざるを得ない人間の悲哀を表現した演技も絶品です。
同じ時代に生きてしまった相容れぬ者同士の宿命の対峙が、
物語の王道として深く我々の胸を打つのです。
秋の食材
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今日のおつまみは【柿とセロリの塩麹炒め】です。
秋の味覚の柿を少しお洒落な感じに調理してくれました。
セロリの細切りを塩麹に漬けておいたものを我が家では常備総菜として
よく食べるのですが、
今回はそれに柿とマッシュルームを合わせて炒めました。
火の入ったフルーツは甘味が増し、塩麹の塩気との相性も抜群。
キリっと冷えた白ワインとのマッチングは最高です。
男は何の為に戦うのか
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画像引用:IMDB
この映画のもう一つのテーマは男達の本能の戦いにあります。
奴隷達を金持ち向けのショーとして戦わせる闘技場。
そこで命を掛けて戦う男達の逞しさと悲しさが、
物語により一層の悲壮感を付加していきます。
人間は有史以来、戦い続け、殺し合ってきました。
それは一体何の為で、どうしてそれが無くならないのか。
この映画の一本気でド直球なテーマは、
人類の普遍的な命題に正面からぶつかっていきます。
主人公のマキシマスは妻子を殺された復讐という大きな使命がありますが、
それと同時に奴隷として扱われる闘技場のファイター達の尊厳の為にも戦うのです。
コロッセオの観客席には道楽の為に奴隷たちの殺し合いを楽しむ人々の姿があります。
そしてそれは皇帝の圧制の苦しみから一般市民の視線を逸らす為の、
体制側の計略でもあったのです。
マキシマスはそんな異常な興奮が渦巻くコロッセオにあって、
人間の当たり前の尊厳と、誇りの為に戦う雄姿を観客の心に見せ付けるのです。
全てを失い復讐に生きるマキシマスの、それでも唯一失わなかったこの尊厳こそが、
人々の心を変え、歴史を変えたのです。
不屈の精神を学びたい時に観る映画。
人は逆境の苦しみを克服する為に多くの困難と戦う必要があります。
生きていれば、あらゆる事が心を蝕んで来ようとします。
そんな時にこの映画の主人公、マキシマスは教えてくれるのです。
尊厳の為に、誇りの為に生きそして死んでいく事が男の道であるという事を。
ラッセル・クロウの余りにも迫力のある顔面に、
いつになく熱くなってしまった様ですが、
とにかく勇気を奮い立たせるには持ってこいの映画だと思います。
ちょっと落ち込んで元気が無い時なんかには、
劇的なカンフル剤になる作品です。